讃岐うどん専門店「丸亀製麺」では2019年7月2日から5日までの毎日17時から、「ぶっかけうどん(冷)」を買うとその場で「ぶっかけうどん(冷)」並をもう一杯無料でプレゼントする「丸亀製麺 うどん納涼祭」が開催されます。キャンペーン期間中は毎日17時から閉店まで、「ぶっかけうどん(冷)」の並(290円)・大(390円)・得(490円)のいずれかを注文すると、その場で「ぶっかけうどん(冷)」の並がもう1杯無料でもらえますと。なるほどね。冷たいうどん食べたいな。

さてこの「1つ買うともう1つ無料!」、これは定番中の定番商法だね。客としてはとても大きなお得感を得ることになる。まあ心理としては “得” というより “買わなきゃ損” という認識になるので、購買意欲が爆上がりする。買わずにはいられなくなるのだ。で、これ、1つを “半額” にするのとは全くワケが違う。半額はダメ。客からすれば1つに対して払う額は同じだけど、売る側としてはそれだと売上が下がるのでやってはいけない。客は1つだけ買って帰ってしまうからね。

それでこの商法ができる商売は次の2つのパターンのみ。1つ目は、商品原価が元々かなり低い場合。つまり原価に対して定価をかなり高く設定してあるもの。2つの商品を1つ分の金額で売ったとしても儲けが出るよう設定してあれば商売が成り立つ。2つ目は、その商品単体で買うことが無い場合。つまりそれにプラスオンで他の商品も同時に買ってくれる仕組みになっていれば成り立つ。そっちで売上と儲けを出す形。

今回の丸亀製麺の場合は後者かな。まあ原価自体もかなり低そうだけど、販売価格も低いからね。なので狙いとしては、「安く買えたし、うどんだけじゃあちょっと寂しいから、天ぷらとかおにぎりとかも買おうかな」という顧客心理をくすぐる作戦だ。しかも同じの2杯ってサービスだから、客が二人で来る可能性が上がるよね。そうなればサイドメニューもいつもの倍売れる可能性が出てくるわけだ。まあこんな感じかな。

この商法の場合、客として一番得な買い方は、天ぷらもおにぎりも買わずにうどんだけ2杯食べて帰ってくることだね。これが一番お得ってことになる。まあでもそれは貧乏くさいしダサい買い方だから、せっかくなんで天ぷらとかサイドメニューを3個4個買って満腹になってきてください。