配達日の登録ミスで早くもお中元が届いてしまった。三越の「7月上旬」や「8月上旬」に配達予定だったお中元4420件がすでに全国に配達されていました。いずれもファミリーマートで先月18日から今月19日に受け付けた商品で、担当する日本橋三越本店の外商部がシステムへの登録を誤って「通常配達」として扱っていました。三越伊勢丹ホールディングスは依頼主に電話で謝罪し、届け先にはわび状を送るとし、「気持ちを込めた商品を手違いで早々に届けてしまい、おわび申し上げます」としていますと。なるほどね。こりゃダメだ。
僕はお中元やお歳暮は不要だと思っているので、いつも取引先にはウチには送ってこなくていいからと事前にお断りしている。ちなみに暑中見舞いや年賀状も不要だし僕も送らない。でも一般的には、これは古くからの慣例だからいまだに夏前になればお中元商戦だし、年末になればお歳暮商戦が始まる。ただこれは、売り手側が慣例に乗っかって煽り拡大した商売チャンスとも言える。なので今回の件は、自分達が無理くり大きくした商売チャンスを自分達で壊してしまった形だ。「暑くなってきました、大切なあの方に・・・」みたいに煽っといて。全くこれほどお粗末なことは無い。客側としては季節の変わり目に相手を気遣うという純粋な気持ちを踏みにじられたことになる。客が送ろうとしているのは水羊羹ではない、“相手を想う気持ち” だ。その根本を売り手側が軽んじたと言える。
三越伊勢丹ホールディングスはわび状を送ると言っているようだが、何か軽く見てないか?甘いでしょ。僕なら送り先には電話とその後わび状と菓子折りを送る。送り主には全ての方に直接謝罪だ。複数件送ってる人もいるだろうから実際何人かわからんが、とにかく会社のトップから100人で手分けして訪問すれば、10日もあれば回りきれるでしょ。謝罪は電話や手紙なんかじゃダメだ。直接会って言わないと。それがどうしても難しいなら電話、それもどうしても難しいなら手紙。メールはあり得ない。まあニュースになっていないだけで、ホントは訪問して謝罪しているかもしれないけど。そうしていることを願うが。
とにかく今回の件はただのミスでは済まされない。こんな初歩的であり得ない間違いと、(報道通りの)こんな軽い対応をする商売人は今すぐ商売を辞めた方がいい。商売の基本が頭からスッポリ抜けている。
