居酒屋チェーンのワタミは、「和民」「坐・和民」全店で6月27日よりプラスチックストローを廃止します。その代替として、主に竹の食物繊維を使用した「竹ストロー」を提供します。世界では「紙ストロー」への置き換えが主流ですが、ワタミが選んだのは「竹ストロー」。この理由についてワタミは、日本の「放置竹林」問題を挙げます。繁殖力の強い竹が他の樹木を蝕むなどの問題が多発しており、これを解決すべく竹に着目。間伐材として伐採した天然の竹のみをストローに使用したといいます。また、竹は燃やしても有害物質は発生せず、3か月・半年ほどで分解されるため、環境に与える影響も少ないとのこと。なるほどね。竹ストローなんてあるんだ。

僕が真っ先に気になっちゃうのはやはりコスト。普通のプラスチックストローで多分1本1円しないくらい。紙ストローだとこれも多分1本5円弱。で、竹の繊維で作った竹ストローは、Amazonで見ると安いのでも1本30円くらい。まあ業務用になると実際はもっと安いんだろけど、それでもプラスチックストローから比べると、そのコストは10倍近くなるんじゃないかな。「日本の放置竹林を問題視して~」とのことだから日本のメーカーっぽい。だとしたらやっぱ高くなりそうだね。下手したら和民のドリンク中身よりもストローの方が高コストになるかもしれないな。

 

この世界的プラスチックストロー問題、消費者側は正直関係ない。提供者側の問題だ。提供者が世の中の流れを汲み、どう取り入れていくか否かのいわば “モラル問題” だ。世の中の流れに逆らうでべきではない。でも過剰に行き過ぎるのも自分の首を絞めることにもなりかねない。こういう部分はまわりを見てなんとなく足並みを揃えていく方が失敗も損もしない。まあワタミだからちゃんと勝算はあるんだろうけど、他の飲食店が下手にこれを真似て竹ストローにしたりすると、結構なコストになってしまうから気を付けて。