三井不動産、三井不動産レジデンシャルは、「三井のすまいLOOP」会員向けの定額制住宅設備機器メンテナンス保証サービス「LOOP Prime」の加入受付を7月1日からスタートする。このサービスは、新築・既存問わず、月額1300円(税抜)で住宅設備機器の修理にかかる費用を保証するもの。「三井のすまいLOOP」は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県守谷市限定のメンバーシップ・サービスで、現在20万人以上が加入している。築年数や分譲会社を問わず、事前審査なしで加入可能。給湯器の故障(お湯が出ない等)、ガスコンロの故障(火が点かない等)、トイレの故障(水が流れない等)などといった住宅設備機器の修理に対応。故障時の修理は専用スマートフォンアプリで24時間365日、受け付けると。なるほどね。Amazonプライムみたいな笑。まあ同じように一つ上の会員種別ってことだね。

これ簡単に言えば、住宅用機器の保険てことだ。で、これがうまくいくかどうか、つまり加入者数が増えるかどうかは保証内容にかかってくる。なのでもうちょっと調べてみた。要はその内容が「それならクラシアンに頼んだ方が安いじゃん!」ってなったら終わりだからね。ちなみにクラシアンはちょっとしたトイレの詰まりや給湯器の水漏れなんかは8000円~となっている。まあ「~」だから実際はもっとかかる。こういった修理の相場は2~3万円と言われているらしい。で、加入検討している人が気になるのは、「詰まりや水漏れなんかはいいけど、例えば給湯器を交換なんてなったらどうなるの?」ってとこだよね。クラシアン等普通は交換機器は実費だからね。で、調べてみるとLOOP Primeのホームページにはこうあった。「LOOPPrimeでは、対象設備の「修理」でも「交換」でも、製造年10年未満は上限10万円まで無料、製造年10年超は上限3万円まで無料保証。何度でも、どんなに古い設備でも、経年劣化にも対応いたします。」と。なるほど。ただし、「加入条件としては加入後1年間は解約できない」と。つまり入会すれば最低でも15600円(税抜)は確実に払うことになる。とまあこのサービスの全貌はこんな感じだ。

対象の「三井のすまいLOOP会員」というのが20万人以上。ここへアプローチしていくわけだ。まず加入して一番得なのは、「製造年がギリ10年未満で、給湯器やガスコンロが不調な人」と言える。15600円でガスコンロと給湯器が新品になったらかなりの得だ。逆に「製造年が9年未満の人」と、「10年超の人」の場合はちょっと考える必要がある。前者は、壊れる気配もないのにただ保険のために入るのは微妙。後者は保証は3万円以内だと、交換が必要な場合に3万以内じゃ済まないかもってとこ。調べたらガスコンロは安いので2万円くらいだが、給湯器は安いのでも15万円前後だった。結構するんだね。これに工賃はまた別途だろうね。基本的にこういった住宅機器の耐用年数は10年だ。なので加入を検討するのも実際この10年前後の人達だろうね。5年未満くらいの人なんか検討すらしないな。営業担当もこの辺には勧誘しづらいよ。客からすれば「アンタのとこのってそんなに早く壊れるの?」って思っちゃう。

さて、結論から言うと、このままだと微妙だろうね。条件が微妙だから。あとは営業担当が上手く勧誘できるかどうかにかかってくる。加入者が思いの他多かったらそれは営業担当の努力だろうね。

 

で、僕だったらこんな甘い売り方はしない。もう少し魅力的な内容にして迷わせるかな。まず製造年数によって料金を変える。というかもう1プラン付け加える。10年未満はそのまま1300円上限10万円でいい。で、10年超に関しては2通り作る。そのままの1300円上限3万円をAプランとし、もう一つBプラン3800円上限10万円を用意する。で、今ならスタートキャンペーンてことでBプランを1年間月額2600円にするかな。こうした方が現状に合わせてプランを選べるので入りやすくなるのと、「入るか入らないか」の選択ではなく、「どっちのプランに入るか」の選択に変えさせられる。これで10年前後の人は捕まえられる。あとは「加入時額を一生定額」にする。例えば製造5年で入れば何年経ってもずっと月額800円とか。加入時年数が上がると月額料金も上がる料金設定にしとけば、早めに入っといた方が得と考える人が出てくる。つまり5年未満くらいの人にも提案できるものになる。あとは「壊れてなくても新品交換サービス」とか。壊れてなくても入って5年で新品のガスコンロに無料で変えられる。コンロが新品なったら気持ちいいよね。

まあこんな感じで、こういうのはとにかく加入者をまず増やすことが第一。そのためにはもう魅力的なサービスにした方がいい。ケチったら失敗するよ。