みずほフィナンシャルグループ(FG)の坂井辰史社長が3日までに共同通信のインタビューに応じ、2019年度内に人事制度を改定し、希望した社員の副業や兼業を認める考えを示したと。ベンチャー企業やメーカーで働く経験を生かし、みずほFG内で新しいビジネスを創出できる人材を育成する狙いとか。ん~何だがボンヤリしてるな。もっとハッキリ言いいなって。

銀行員が取引先に出向したりはよくあるよね。取引先が健全に事業ができるかの見張り役だ。今回の「副業・兼業OK」は、それらをポジティブな表現にして、更に “出向” の域を超えた自由度を社員に示し、積極的に外に出ていくイメージを作りたいし持たせたいんだよね。背景にはみずほの事業転換計画がある。実店舗を2024年までに、全国500店舗を約370店舗まで減らすと発表している。当然ながら130店舗分の人員整理が必要だ。そしてその先も店舗は減らしていくことになるから、人員はどんどん要らなくなってくる。もっとわかりやすく言えば、「リストラあるからウチにいるうちに他も見とくといいよ」って感じだね。これ自体全然悪くない。というよりむしろ良いことだ。そこまで社員のためにするの?って僕なんか思ってしまう。なので取り組みとしては今回の「副業・兼業OK」は未来を見据えた素晴らしい発表だと思うのだが、、、発表の内容が如何せんカッコ悪い。ダサい。

社長いわく、「全員がスペシャリストになれるよう、多様な挑戦機会をベースに、自分を磨いてほしい」「むしろ、人員削減という意味ではなく、ビジネスの在り方を変えることが最大のチャレンジ。だから人事制度で、一人ひとりがどのように自己実現していくかということに本人の希望、適性も考慮しながら、我々は向き合っていきます。」だと。その思想は持っていていいし、素晴らしいんだけど、それを前面に押し出すとめちゃくちゃダサくなるね。せっかく時代に合わせてダイナミックに変化していこうとしているのに、“人の扱い” の部分でビビり入っちゃってる。もっと潔く発表すればいいじゃん。社長なんだからさ。見てるぜみんな。