利用者減少が続くJR北海道が、宗谷線稚内―幌延間(60キロ)で、佐川急便の宅配荷物を輸送する事業を18日から始めたと。乗客と一緒に荷物も運ぶ。駅からはタクシーに預けて、タクシー運転手が配るらしい。
JRと佐川急便とタクシー会社の連携だ。乗客と人手が不足している3社がwinwinwinの仕組みを見出したということになる。
これは素晴らしいね。電車には一度に荷物を最大60個まで乗せられると。1個とかの場合どうするの?と、ちょっとお金計算が気になるところだが、一応実施するってことだからその辺もちゃんと計算できているのだろう。

ビジネスはwinwinを構築するところから始まる。
売る側と買う側双方が喜ぶ仕組み作りが必要だ。ただ、自分の利益ばかり考えると、両者均等なwinwinにならなかったりする。買ってもらえなかったり、契約してもらえなかったりするのはここがちゃんと構築できていないからだ。
これはwinwinというものが、「2者間だといびつになりがち」という性質があることを理解していないから生じる。これ結構知らない人が多い。
そしてもう一つの性質として、「2者間だとうまくいかない場合も、3者にすればスムーズになりやすい」というもの。野球の三角トレード的な。
今回の北海道の宅配の件は、このwinwinの性質がうまく出ている例だなと思った。仕組みを作った人がこれを理解していたかどうかは知らないが。
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