去年のサッカーW杯の直前に電撃解任されたハリルホジッチ元日本代表監督が、日本サッカー協会に「慰謝料1円」と謝罪広告を求める訴訟を起こしていた。もう完全に忘れてたんだけど、これ続いてたんだね。1年前の話だ。
前触れもなく突然解任されたもんで、名誉棄損とかで訴えてた感じ。日本側も正しく手続きを踏んで解任しているとのことだった。一応、和解案を出したりしてたようだが、落としどころは見つかっていなかったようだ。
まあこれはハリルが感情的になって起こした訴訟だろうからね。熱が冷めた形だ。そもそも「感情」と「権利」のぶつかり合いは永遠にすれ違いだ。「感情」側の熱が冷めるのを時間をかけて待つ他ない。和解は難しいでしょ。
これは裁判に限らず、日常的によく起こることだ。「感情」に対して、「権利」とか「義務」で対抗していると、どうやったって噛み合わないものだ。
もしもそのような、相手が感情的になって衝突した場合は少し時間をおこう。上がった感情はいずれ冷める。なのでそういう場合はちょっと待った方がいい。時間が経つと、相手は振り上げたコブシを下ろすタイミングがわからなくなってくるはず。法的な訴訟ならハリルみたいに取り下げればいいが、日常だとそうはいかないからそのままフワッとさせといて、あとは時間に任せる。そして結局はどっちかが大人になって許すことだ。これで解決できるんじゃないかな。
「許せる」ってかっこいいことだと思う。
