大塚家具の株主総会の冒頭で、久美子社長が業績不振について謝罪したと。

株主からは、対立した父・勝久氏を取締役に入れては?と動議があったとか。

「動議」ってのは会議参加者からの議題提案ってことね。

これ、結論から言うと、父親と仲直りしたところで業績回復には繋がらないよ。

僕から言わせれば、ダメな二人が組んだところで何ができるの?って話だ。

そもそも落ち目だった大塚家具で、落ちていたけど何もしなかった父と、これじゃヤバいと思って変化しようとしたけど方向を間違えた娘だ。無理でしょそんな二人じゃ。

ただ、久美子社長に変わってから大崩れしたから、一般的には親子ゲンカが業績悪化の原因と捉えられている。なので「勝久氏を取締役に」なんて声が出てくるわけだ。

大塚家具は中国のネット販売の会社と資本・業務提携したよね。これで徐々に上がってくるんじゃないかな。

なので久美子社長も、今回の株主総会さえ乗り切ればって思いはあっただろうね。次の株主総会では今回より良い報告ができるだろうから。

大塚家具は社長が誰であれ、あのまま日本で展開するのはもう厳しかった。高級路線なんだからとっとと海外進出すれば良かったんだ。遅いっちゃあ遅いけど、これから中国の富裕層向けに展開できればジワジワ上がってこれるはず。そうなった時に今度は逆に、高級家具「巧大塚」を手掛ける勝久氏の方が、娘に頭を下げる立場になるかもしれないね。

まあ株主の皆さんはもうちょっとだけ辛抱だね。