今日、アンビリーバボーというテレビで、鹿児島の8.6水害をしていました
平成5年、鹿児島で100年に1度といわれるくらいの集中豪雨が発生して…テレビで放送されたような大変なことがおこったのですが…
その時、私はどこで何をしていたかというと…
病院栄養士になって3年目、ちょうどその日は、夕方から、異常な程の大雨で…
たしか遅番、(っていっても7時くらいまでの勤務)で病院に残っていました
ちょうど、その日は、何かのお祝い?(なんの飲み会か忘れましたが…)があり
院長はじめ、事務局長、総務課長、栄養係長と、上司にあたる人たちは、病院の近くの天文館のホテルで飲み会があり…
病院を指揮する人がいない状態で…
まさか、100年に一度の水害がおこるとは、だれも思わず、のんきに飲み会は行われて…
私の勤めていた市立病院は、甲突川といって、8・6水害で石橋が2つも流された川のすぐ近くにあり…
病院の周辺は、川の水があふれすごいことになっていました
6時くらいには病院の周辺は、だんだん水があふれだし…
帰れる状態ではなくなり…
これは、大変なことになりそう…といや~な予感がしてきました(この時点では、まだ上司は帰ってきていません)
そうこうしているうちに、病院に水が入りそうということで、(何百万もする医療機器がたくさんあるので水没すると大変なことになるので…)
防水扉みないなのをしても、やはり、少しずつ水が院内に入ってきて…
残っている職員総出で必死に土のうをつみ、それでも少し入ってきそうだったので、バケツリレーをして、どろだらけになりながら必死に病院を守り…
(川に近いのに、職員が一致団結したので、被害はほとんどありませんでした)
それがおさまった…と思ったら…
今度は…看護師長さんから、栄養係に…
「病院に近所の住民が避難して来ていて、お腹をすかしているから、おにぎりか何かできない?それに、職員も帰れないスタッフがいたりしてみんなお腹をすかしているから…」と言われ…
でも栄養係長もいなくて…(飲み会に参加中…)
「患者さん用のお米なので勝手に使ってよいかどうか…」と判断しかねていたら…
「非常事態なんだから、いいから、炊き出しをして!」と総看護師長さん
病床数が640くらいの病院だったので常時米倉庫にお米は500キロくらいは蓄えてあったので…
それから…ひたすら、おにぎりをにぎり…
残っていた栄養士、調理師さんたちとひたすらにぎりました
そしてロビーや、外来に避難している市民の方々にくばり…
炊き出しをして、片付けおわったのは…夜中
それから、病院に泊り…といってもほとんど一睡もできなくて
そのことが(炊き出しをした)新聞にものったりして…
市長さんから、院長が褒められたようで
院長が私達、栄養係に後日、お菓子やジュースの差し入れをしてくださったのをおぼえています
(40人以上いる大所帯なのに…)
やっぱり、こういう時(非常事態)の総看護師長の判断ってすごいですよね…
そういった適切な判断ができる人がやっぱり、看護師長さんとかになるんだろうな…
と思いました
これが、私の8・6水害の時の出来事です
11年勤務したこの病院での忘れられない大変な1日でした
この水害で、家が浸水して、小さい時の写真や思い出の品がほとんど水没してしまった友人もいました
職場の同僚では、病院近くの駐車場に止めてあった車が水没してしまった人もいました
お魚を納品してくださっている業者さんの方で、アンビリーバボーでやっていた竜ヶ水で流されて足を骨折された方もいらっしゃいました
いろんな爪痕を残した8・6水害
鹿児島に住んでいた人にとって平成5年の8月6日は忘れられない日だと思います