北斗の拳を読んだ人しか分からない話をする。
ケンシロウの恋人、ユリアを守る、
戦士が居る。
炎のシュレン、風のヒューイ、山のフドウ、雲のジュウザ。

俺は双子座。
双子座は風の星らしい。
束縛を嫌い、風のように過ぎ去ってしまう。
誰にも捕まえることはできない。
以前付き合っていたコにも言われたことがある。
もちろん俺が風の星だとは知らない。

いつか、居なくなってしまうんでしょう?私はここに居るのに。
なんだか遠くばかりを見ていると、彼女はよく言った。

遠回りした。
風の星なんだけど、風のヒューイは、
0.5秒でラオウにやられた。

だから、風つながりで、雲を愛することにした。
雲のジュウザは自由を愛し、強くて、
ラオウとの戦いも、今一歩のところまで追い詰めた。

自由。
束縛を嫌うこと。
誰にも俺の自由は犯させない。

だけど自由は孤独と隣り合わせだ。
所詮、ハグルマになることには合っていない。
さりとて、一軍の将たる器も、
俺にはない。
食っていくためという命題にはさからえず、不自由を受け入れて、勤め人をしている。
当たり前のことだが、苦しい。

白い雲のように、生きたい。