2022年4月2日に作った近野淳一6th mini album「手ぶらではいけない」の1曲目。
このミニアルバムに収録されている曲は全て、コロナ禍、家族が感染して2週間以上家から出られなかった期間に作り、歌詞の内容もそこから生まれたもの。
仕事ができない絶望と不安、苛立ち、弱い自分自身への失望…。
でもそれを歌にしていく事で、少しずつ我に返っていく自分。
むしろ、このタイミングでなければ気付けない大切な事がたくさん見つかった。
これまで「当たり前」の下敷きになっていた、大切な事のひとつ。
「仲良く」
こんな時こそ、それが必要で、しかしこんな時だから、それを守るのが難しくて…。
あれを乗り越えたから今があり、今作「自己紹介」がある。
あえて、盛り上がりを見せているところに水を差すようなタイミングの11曲目、まさに世界中にコロナウィルスが蔓延した時のようなタイミングにこの曲を配置した。
表現豊かだった言葉たちは、素に戻り、まるでカラーがモノクロに変わる瞬間のような絶望感。
この曲でアルバム全体のバランスを崩す事で、アルバムの最後の仕上げができたと思ってます。