では、新フォームでのレビュー第二弾です。

 

 

 

 

■ 『東京縛音舞』(2018年4月18日)
(緊縛 有末剛)
(音楽 沢田穰治)

(篳篥等 稲葉明徳)

(パフォーマンス 田沢麻紀)

(ベリーダンス タカダアキコ)

←今回、チラシを入手できませんでしたが、

音楽&篳篥(ひちりき)等のご担当者の人

名に間違いはないと思いますが……。

 

【2018年度観劇通し番号 No.2】
【2018年度上半期観劇通し番号 No.2】
【2018年観劇通し番号 No.29】
【鑑賞日時 2018年4月18日20:15-21:26】

【チケット代金 前売3,200円+ワンドリンク600円】
(於 高円寺Show Boat)

【評価】

☆☆☆
*****************************

【評価】<その基準は以下の通りです>

☆☆☆☆☆
=このお芝居を観て3秒後に急死してもわが人生に悔いなし

☆☆☆☆

=「あの作品良かったなぁ~」と、折にふれて反芻したくなる
☆☆☆
=チケット代分くらいは十分楽しませてもらいましたよ
☆☆
=チケット代、半額でいいんじゃねぇ?!

=チケット代と上演時間分の私の人生を返してくれ! ケッ!
*****************************
 

【短評】(上記【評価】の理由を説明する観点からの短評です)

(1)

この『東京縛音舞』というパフォーマンスは、既に何度も

開催されていまして、私も最近では、2017年9月20日に

上演された『東京縛音舞』について、比較的長めのレビ

ューをアップしました。

【参考】

<『東京縛音舞』(2017年9月20日)のレビュー>

https://ameblo.jp/hitoe-eri/entry-12319149977.html

 

 

したがって、今回は、ミニマムなレビューとさせていただ

きます。

 

(2)

私自身は、緊縛とかSMといったような性的嗜好は全くあ

りません(キッパリ!)。

 

では、なぜ有末剛氏のこのパフォーマンスを観続けてい

るのかと言いますと、まず、やや理屈っぽい理由としては、

人間の性欲や性行為等に代表される、人間の蠢くような

情動といったモチーフを描く演劇や映画等が創られ、そし

てそれがきちんと上演され、さらにその興行にきちんと足

を運ぶ観客がいることこそが、(ちょっと大げさに言えば)

民主主義社会の健全度を示すバロメーターになると考え

ているからです。

 

次に二番目の理由としては、緊縛師である有末氏のパフ

ォーマンス自体に、何というか、適度なシュールさとユー

モアみたいなものが感じられるからです(^_-)-☆。

例えば、2017年12月12日に、今回と同じ会場で開催され

た『東京縛音舞』で有末氏が最後に縛ったのは、人間で

はなく、何と椅子でした(゚Ω゚;)。

綺麗かつ複雑な縄目を付けて空中に浮かんでいる椅子

を見届けて、有末氏は悠然とハケていきましたが、私自

身、この一種のシュールレアリスムス的光景(笑)に、ま

さに大爆笑でした(≧∇≦)。

(ちなみに、この2017年12月12日のパフォーマンスに関

するレビューは、特にアップしませんでした。ご容赦くだ

さいm(_ _)m。)

 

最後に三番目の理由としては、パフォーマーとして田沢

麻紀さんが出演しているからです。
麻紀さんと有末氏のコンビネーションには、もう伝統芸能

的な風格(笑)すら漂っていると、私は(マジで)感じていま

す(^人^)。

 

「有末先生に全て委ねています」。

 

麻紀さんから何度もこの言葉を伺いましたが、緊縛師へ

の厚い信頼感が、麻紀さんの持つ儚げな美しさや、得も

言われぬ被虐的エクスタシーの表出を、より一層際立た

せています:*:・( ̄∀ ̄)・:*:。

 

 

※ 後列真ん中の男性が有末剛氏で、その左が

田沢麻紀さんです。また、前列右の女性は、ベリ

ーダンサーのタカダアキコさんです、

 

 

(3)

『東京縛音舞』に関しましては、(上述しましたよう

に)2017年9月、2017年12月と観続けてきましたの

で、今回のパフォーマンスにおいては、特記すべ

き事項のみ、以下に記します。

 

(a)

今回も、パフォーマンス中のBGMは雅楽の調べが

基調となっていましたが、舞台中央の空中に据え

付けられた小さめの和太鼓が、冒頭から有末氏

の縄によって力強く叩かれるなど、この緊縛パフォ

ーマンスにしっかりとしたアクセントを付与していま

した。

 

(b)

ベリーダンサーのタカダアキコさんと田沢麻紀さん

とが、長い赤い布を用いての、優雅でありながら

ほんの少し淫靡な雰囲気も漂う身体表現を、丁寧

に見せてくれました。

 

(c)

麻紀さんもタカダさんも終盤において、舞台に平行

になるような姿勢で緊縛されて吊るされましたが、

ただ吊るされるのみならず、まるで落ち葉が舞い散

るようにその状態でクルクル回転するさまが、独特

の様式美を創り出していました。

 

 

 

 

田沢麻紀さんです。

 

麻紀さんはかつて劇団(「カプセル兵団」だったと

伺っていますが…)に所属していたこともあります

ので、ストレートプレイはもちろんのこと、朗読劇

や歌唱ライブ等にも出演されています。

普段は京都にお住まいで、大の猫派でもあります

(^O^)。

 

『東京縛音舞』のみならず、これからも色々なジャ

ンルでのご活躍を楽しみにしています。

 

最後に、面会時のご丁寧な対応に、感謝申し上げ

ます。

 

 

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