~その4~を続けます。
これで、2017年8月までの公演レビュー(ただし超
短評)のアップは一応、終わりますが……。
■ 『電子兎の夢枕』
(カブキチョウニ イッてみよう! やってみよう!~真夏のサブカル遊園地~)
(兎座プレビュー公演)
(作 古川奈苗)
【2017年度観劇通し番号 No.32】
【2017年度上半期観劇通し番号 No.32】
【2017年観劇通し番号 No.61】
【鑑賞日時 2017年8月6日17:31-17:39】
(於 Jimushono1kai × kiitos)
○超短評ですが(^_^;)……
(1)
野崎亜里沙さん、藤原珠恵さん、古川奈苗さんと
いう元気のいいアラサー女優さんたちが、兎座と
いう演劇ユニットを結成し、12月に旗揚げ公演を
打つことが決まりました。
(2)
で、今回は、そのプレビュー公演ということでした
が、上演時間たった8分の寸劇でしたので、まあ、
レビューの方も手短でいいでしょう(^人^)。
三人がランドセルを背負って小2の女の子(!)に
扮し、ままごと遊び的なことに興じています。
珠恵の「台本」に不満な奈苗、そのためにすねて
しまった珠恵、結局は珠恵に妥協して謝る奈苗
……等々のシーンが続き、最終的には、亜里沙
&奈苗の二人が、ある装置によって昏睡状態に
なってしまっている珠恵に会いに行く……という
解釈でいいのかな? 的な(笑)寸劇でした。
(今回は、全体として、結構ざわついた雰囲気の
見世物小屋風パフォーマンスでしたので、もしか
したら上述した「解釈」は、違うのかもしれません
が……。)
左から、野崎亜里沙さん、古川奈苗さん、藤原珠恵
さんです。
冬の兎座旗揚げ公演を、楽しみにしています≧(´▽`)≦。
■ おどる童話 『まほうのゆび』
(としまアート夏まつり2017~子どもに見せたい舞台vol.11)
(原作 ロアルド・ダール)
(振付・構成・演出 スズキ拓朗)
【2017年度観劇通し番号 No.33】
【2017年度上半期観劇通し番号 No.33】
【2017年観劇通し番号 No.62】
【鑑賞日時 2017年8月9日14:02-15:24】
(於 あうるすぽっと)
○超短評ですが(^_^;)……
(1)
「おどる童話」と言えば、CHAiroiPLIN (チャイロイプリン) 。
CHAiroiPLINと言えば、スズキ拓朗さんということで、拓朗
さんは今回も、キャストの子どもたちのみならず、観客の
多数を占める子どもたちの心と視線を釘付けにさせる、フ
ァンタジックでハートフルでダイナミックなダンスパフォーマ
ンスを、存分に見せてくれました:*:・( ̄∀ ̄)・:*:。
(2)
カモ狩りが好きで、無用な殺生を繰り返しているグレッグ
一家。
ところが、その一家全員の腕になぜか翼がはえてしまい
ます。そしてカモたちの方が逆に家に乗り込んできて、そ
うです、一家とカモたちの立場が逆転してしまったわけで
す(゚Ω゚;)。
一家の人々は、こうなって初めて、「自分たちが何と残虐
で残酷な殺生をしていたんだ~(。>0<。)」と気づく……
という、寓意に満ちた童話です。
(3)
これは私の持論ですが、スズキ拓朗さんは、幼稚園とか
小学校の先生になっても、素晴らしい教育実践を展開し
たことでしょう(^O^)。
このおどる童話においても、翼がはえてしまったグレッグ
一家が屋外で巣作りをするために、客席に向かって、
「もっと葉っぱをください!」
「もっと枝をください!」
と、アピールをする場面がありました。
で、客席の子どもたちには、入場時に、色紙(いろがみ)的
なものが封入されている封筒が配付されていますので、こ
れを客席に降りてきたキャスト陣に、我先にと渡すわけです。
こういう、客席を巻き込んだ趣向を仕掛けるセンスが、実に
いいんですよ、拓朗さんはо(ж>▽<)y ☆……。
(4)
CHAiroiPLINの皆さん、冬のグローブ座での単独公演も、
期待してますよo(〃^▽^〃)o。
■ 『解散』
(サンモールスタジオ提携公演)
(江古田のガールズ produce in サンモールスタジオ)
(脚本そして演出 山崎洋平)
【2017年度観劇通し番号 No.34】
【2017年度上半期観劇通し番号 No.34】
【2017年観劇通し番号 No.63】
【鑑賞日時 2017年8月19日14:05-15:37】
(於 サンモールスタジオ)
○超短評ですが(^_^;)……
(1)
江古田のガールズさんが、2014年の夏に、本多劇場
で初めて公演を打った際の演目がこの『解散』で、私
も観ています。
また、その単独レビューもアップ済みです。
【参考】
<『解散』(2014年8月)のレビュー>
https://ameblo.jp/hitoe-eri/entry-11905662050.html
(2)
もちろん、『解散』(2014年バージョン)とは設定を変えて
いる箇所もありましたし、それに第一、劇場が、本多劇
場よりはだいぶコンパクトなサンモールスタジオですか
ら、その点の修正も施されていました。
でも、やはり、お芝居としての大筋は変わっていません
ので、上で紹介したレビューと重複する点以外のことを、
以下、書かせていただきます。
(a)
ゾンビものの芝居を上演中の劇団が、キャスト間のいざ
こざから上演が継続できるか否かの瀬戸際に立たされ、
劇団の制作陣や劇場のスタッフ、果ては客演女優のマ
ネージャー等々まで巻き込んで、ダイナミックなドタバタ
劇(笑)が繰り広げられる……という筋書きです。
(b)
江古田のガールズさんの遊び心満点の趣向は今回も
健在で、前列の一部の座席には、水鉄砲セットが置か
れていました(下の画像参照)。
『ゾンビキング』(笑)という劇中劇のクライマックス
シーンになったら、「客席の水鉄砲をゾンビに向け、
思いっきり水を引っかけてください!」という指示が
あり、最前列に座っていた私も、水鉄砲の引き金を
存分に引き、大いに水を引っかけさせてもらいまし
た(`∀´)。
こういう趣向、実に楽しいな~。+.。ヽ(*>∀<*)ノ。.+。。
(c)
2014年バージョンと違って、狭い劇場での上演でし
たので、そのデメリットとしての劇中劇シーンの迫
力不足は、致し方ないと思いました。
でも、明らかなデメリット、明らかなウイークポイント
はせいぜいそのくらいで、山崎洋平さんの演出は、
コンパクトな空間を濃密なハチャメチャ空間にキッチ
リ染め上げて、このドタバタ劇を最後まで引っ張って
いってくれました(^~^)。
ちなみにこれらの画像は、最終盤のキャスト全員に
よる「盆踊り風ダンスシーン」(笑)ですが、真ん中の
俳優さんが久世理瀬(くぜりせ)さんです。
理瀬さんは、劇団の主演男優にセクハラを受け、
抗議の意味を込めて、「私は降ろさせていただき
ます!」と強く訴える若手女優のマネージャー役
を、演じました。
持ち前のノーブルな顔立ちをキリっとさせて、キャ
リアウーマン的敏腕マネージャー像を、上手に創
り出していました。
あと、笑いを取るような台詞も結構あり、なかなか
おいしい役だったと思います(^_-)-☆。
■ 『きょうのうきよは』
(ムシラセpresents③ しきおりおり、あおきえり)
(作と演出と写真 保坂萌)
【2017年度観劇通し番号 No.35】
【2017年度上半期観劇通し番号 No.35】
【2017年観劇通し番号 No.64】
【鑑賞日時 2017年8月19日19:02-20:04】
(於 新宿眼科画廊スペース地下)
○超短評ですが(^_^;)……
(1)
保坂萌さん(ムシラセ主宰)が、「怪優青木絵璃さん
(笑)のことを皆さんにもっと知らしめたい!」という
趣旨で始めた企画も、今回で第三弾となりました。
【参考】
<第一弾・『めくりめくめりくり』(2016年12月)のレビュー>
https://ameblo.jp/hitoe-eri/entry-12231876443.html
<第二弾・『すかすからす』(2017年3月)のレビュー>
https://ameblo.jp/hitoe-eri/entry-12261328622.html
(ただし単独レビューではありませんが……。)
(2)
正直に書きますが、実は今回の『きょうのうきよは』
は、お芝居が終盤に近づくにつれて、登場人物間の
相関関係を一段と複雑にさせたため、私にはイマイ
チ理解不能な部分が残ったお芝居でした( ´(ェ)`)。
(保坂さんご自身も、「敢えて複雑にしました」旨を
おっしゃってました。)
(3)
ただ大胆に要約させていただくと、要するに、青木
さんが扮するえりおばあちゃんが、死んだり生き返
ったりする度に巻き起こされるドタバタを、孫娘の
結婚話と絡めてテンポ良く描いたコメディでした(^o^)。
えりおばあちゃんは小野妹子の頃から生きていて
(笑)、死んだり生まれ変わったりを繰り返している
とか、おばあちゃんは夫とは心ならずも結婚したた
め、本当に好きだった人は、どうも孫娘の結婚相手
の男性のようだ……等々、時間の縦軸をわざとグワ
ングワンと崩壊させた洗濯機(笑)の中へ、観客は一
人残らずスト~んと投げ込まれ、気持ちよく翻弄され
た、<ムシラセpresents③ しきおりおり、あおきえり>
でございました(^人^)。
冬の天幕旅団さんの本公演を楽しみにしていま
す。
■ 『「芸術茶飯」#1 スターターピストル!!』
近代古典~かもめ~人形の家~より
(さひがしジュンペイ(劇団おぼんろ)ディレクターズ公演)
【2017年度観劇通し番号 No.36】
【2017年度上半期観劇通し番号 No.36】
【2017年観劇通し番号 No.65】
【鑑賞日時 2017年8月26日14:00-15:25】
(於 新中野ワニズホール)
○超短評ですが(^_^;)……
(1)
恐縮ですが、超雑駁に説明をさせていただくと、
8人の若手女優陣が、小芝居や小パフォーマン
ス等も交えつつ、お芝居の「練習」をするという
設定で、『かもめ』と『人形の家』という、演劇史
に燦然と残る古典を、外連味無くしっかりと演じ
てくれた公演でした(^人^)。
(2)
この種の古典作品って、私自身はなかなか接
する機会がありませんので、心を洗われるよう
な清々しい気持ちで、新中野鍋屋横丁にある
スタジオを後にしました。
以上、全ての公演において、役者面会時のご
丁寧な対応に、感謝申し上げます。
次回以降は、9月に見た舞台を、同じく駆け足
で振り返ります。
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