先月、<緊縛>と言う、なかなか接することが
できない世界を垣間見せてくれる舞台を観て、
そのレビューをアップしました。
【参考】
<『緊縛ドラマチック vol.3-有末剛緊縛夜話
第十二夜-』(2016年4月)のレビュー>
http://ameblo.jp/hitoe-eri/entry-12153623050.html
その際、出演者の一人である田沢麻紀さんの
儚げな風情に、大いに魅せられました:*:・( ̄∀ ̄)・:*:。
また、4月の舞台の際の役者面会での、「来月
も舞台がありますので…」という田沢さんからの
お誘いも心に残っていましたので、高円寺の
ライブハウスに足を運びました。
■ 今回の鑑賞データ
『東京縛音舞』
(緊縛 有末剛)
(音楽 沢田穣治・稲葉明徳)
(パフォーマンス 田沢麻紀)
(ベリーダンス タカダアキコ)
【2016年度観劇通し番号 No.21】
【2016年度上半期観劇通し番号 No.21】
【2016年観劇通し番号 No.42】
【鑑賞日時 2016年5月17日19:39-20:36】
(於 高円寺Show Boat)
■ こんなパフォーマンスでした(o^-')b
ミュージシャン2名が音楽部門をかなり本格的
に担当し、それにベリーダンスを見せてくれる
パフォーマーも登場させ、その上で、有末-田
沢コンビによる緊縛が展開してゆくという、なか
なか贅沢な舞台構成でした。
音楽も、横笛とか笙(しょう)というような和楽器
まで奏でられましたので、まるで雅楽のような、
典雅な雰囲気さえ漂う時間帯も、ありました。
蝋燭も登場しましたが、SMの典型的な小道具
として使われたのではなく、金の燭台に小分け
された火が柔らかな光源となり、その燭台を載
せたお盆を、ベリーダンサーのタカダアキコさん
はさらに自身の頭に載せました。
そして、何と、その状態で踊るという、超人的な
バランス感覚も披露してくれました(o^-')b。
それ以外にも、タカダさんは、天井から垂れ下が
っている2本の白布だけを頼りにして、空中での
大開脚(!)を見せてくれたり、同じくその2本の
白布をうまく結わえてハンモックのような形状に
して空中に座ったりと、ベリーダンサーとしての
ハイパーエクササイズ能力を、遺憾なく発揮し
てくれました。
また終盤で、タカダさんを、逆さまに吊された田
沢さんとNの字のようなシェイプで結びつけた、
有末氏の緊縛テクニックも、お見事でした(o^-')b。
で、肝心の田沢さんのパフォーマンスについて
ですが、今回は、趣向を変えて、この下の面会
時画像の説明のところに書かせていただきま
した。
■ ☆田沢麻紀さんの面会時画像です☆
今回は、先月の舞台のような演劇的要素はあり
ませんでした。
音楽とベリーダンスという「環境」のなかで、有末
氏と田沢さんの名コンビによる緊縛アートが、ある
意味厳かに、ある意味淫靡に、ある意味猥雑さと
様式美の見事な調和に彩られて、進行していきま
した。
ある時間は粛々と、ある瞬間はリズミカルに、ある
刹那はロマンティックに流れていきました。
そして、もちろんトータルとしては、緊縛という行為
がもたらすSとMの関係性の狂おしいばかりの発露
が、ライブハウスの空間を濃密に支配した57分間
でした:*:・( ̄∀ ̄)・:*:。
パフォーマー田沢麻紀の上気した顔を伝わる汗
のしずくと、乱れた髪の風情が、この舞台の心地
よい余韻となって、高円寺の夜は更けていきま
した。
田沢さんの舞台を観るのは今回が二度目でし
たが、来場者へのプレゼント(ラムネ飴)を配っ
てくださるなど、観客への優しい対応が、今回
も印象的でした。
「(縛られて)痛くないですか?」
と伺ったところ、
「全く痛みはありません」
という、明快なご返答でした(o^-')b。
有末-田沢コンビの緊縛パフォーマンスが、
アーティスティックな領域に到達していること
を、改めて感得した次第です(^人^)。
田沢さん、ありがとうございました。
【参考】
[田沢麻紀さん出演舞台に関する過去の記事]
<『緊縛ドラマチック vol.3-有末剛緊縛夜話
第十二夜-』(2016年4月)のレビュー>
http://ameblo.jp/hitoe-eri/entry-12153623050.html
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