平野 啓一郎「私とは何か 『個人』から『分人』へ」、講談社、740円




私のここ最近の良書ベスト3までに確実に入り込む1冊!


「分人」ぶんじん
という人間の基本単位の導入。

個人は、分けられない。
………しかし、本当にそうだろうか?


「本当の自分」「ありのままの自分」当たり前のように使われてたものについて深く考えられる。



すべての間違いの元は、唯一無二の「本当の自分」という神話である。
そこで、こう考えてみよう。たった一つの「本当の自分」など存在しない。裏返して言うならば、対人関係ごとに見せる複数の顔が、すべて「本当の自分」である。(pp.6~7)

⇨人間を「分けられる」存在と見なす

小説家の方の本なんだけど、すごく読みやすかった。小説も読もうと思う( 'ω')

この本を知ったきっかけは朝日新聞の11月18日(朝刊)でレビューを見たから。

自分の中に 自分はいない

って大きく書かれてて、思わず目に止まって切り抜いたの。そんでつい最近やっと購入。


「本当の自分」を抜きで考えると、普段いかに核で悩んでたか分かる。

私は相手にとっての「素の自分」っていうものよりも「ワタシ用の分人」のが嬉しいんだな。って、ちょっと整理して考えられた。
お前とかハンネは、やっぱり1対多でしかないなって。

第4章が 愛すること・死ぬこと
についてなんだけど、自分は恋しかしたことないんだろうなぁ なんて。
個人の単位が最小だと思ってた過去をやり直したいほどの心境(´-`)


分人すべてが本物なら、本当の自分をさがす必要なんてないんだ。


私といたことによって、私との分人を生きて 相手が幸福を感じてくれたらとても嬉しい。
私と、知人以上の交わりの中で相手が自己肯定できたなら それは至上の喜びだろうな。


分人について考えると、アイデンティティとか一貫性とか長所とかも考え直さないとかな?って思ってる。
「人それぞれ」って言葉に対する自分の嫌悪の正体もそろそろ暴かれるかな……?だんだん答えに近づいてきてるかもしれない。
言葉がバシッと見つからないけれど。


新しい人間観とはまさにこのこと。
これからの自分の考えに確実に影響出るな。

「本当の自分」って言葉に引っかかって悩んだことがある人にはとてもお勧めしたい一冊。

ぱぱっと流し読みしてしまうには勿体無い!買って良かったと思える本でした(`・ω・´)