不揃いのボタン

電話をかけるという行為

149X179の色鉛筆

トゲのない薔薇



どれも 「あるヒトデの青いヒカリについて」の
出版祝いに届いたもの



わたしは年甲斐もなく

人前で泣ける事を知った
寝る前にいつも、のむ二錠の薬をきらしてしまった。

いつもの薬が無いという不安がじわじわ足にまとわりつくと、ありとあらゆる悲しい事ばかりが
頭の中を巡り始めた。
最早、眠気など消えてしまい、パニックに。

油汗、動悸…。

大好きなロールケーキが生クリームの代わりに大嫌いな納豆というスタンダードが定着する…とか

消しゴムが役に立たない未来がくる…とか

リピート機能のない音楽再生機械が当たり前になる…とか

息が吸え無いくなって、苦しくて開けた口に、たくさん小虫が入り込む…とか

挙げだしたら切りがないけれど、一番困るのはドアノブの取ってがなくなる事、そしてあなたたちが居なくなる事だと気がついた。


ひととおり考え
振り回されたら明け方近くなっていた。
窓越しの薄ら青い世界は色が均一で美しいと思った。 そして
少しずつ気分も落ち着きを取り戻したようだった。


そうこうしていると泥臭い液状化した眠気にトッぷり 包まれはじめ、私は
現在形を離れて行った。


離れて困る人た ちに 会いたかったのだろうか、
その日の夢は賑やかなものになった。
薄くて重たい現実を、青白い鏡の中の顔に突きつけて安心する。
非現実こそ贅沢かつ悪だ、なんてまで言わないがある意味そう思って安心している節もある、


私は泉が欲しいのか、枯れない泉になりたいのか。

日常が満足だけで過ぎる訳がない。
いっそ苦しくもがいて居る方が、正気なのではないか。


欲しいものは何一つはっきり形が無いのだから困っている、形在るもので事足りた幼さが懐かしい。