いろいろ忙しい。心が波打ち粒粒がいぼに変わってじんじんと痛む。
いつもの五月より、元気でいれるなあ、というのはただの予感だった。
朝の日差しは容赦なく夏を予感させるし、
かといってさっきまで冬だったでしょう、といった感じの
二の腕もなんだか落ち着かない。ひんやり吹いてきた、まだ冷たい五月の風を受ける。
駅の改札の屋根が、会社の入り口まで続いていたら
きっと毎日天気も気にせず好きな靴が履けるのに。
更衣室で着替えていると別の課のFさんが私のことを背中で
話題にしている気配がしている。帰りたい。
もそもそ着替えを終えてフロアーに降りてきて。
メールを立ち上げたところで朝礼が始まった。
プロジェクトをやり終えたチームの功績をたたえる今日の司会の課長の話が
まったく頭に入ってこない。あなたは何、一緒に嬉しがりたいの、ただねたんでるの。
つ、つまらない。。つらい。ツライ。そうこうしていると
頭がぼんやりしてきて、頭の先から心が紙がはがれるようにふんわり離れていく。
足元はかろうじてつながっているようで、まだ実態のある色をしている。
そこで私はヤバイと核心して、次の一手へ出る。
おなかの辺りに自分がいることを確認して、大丈夫とつぶやく。心の中で。
そうして考えながら気持ちがすとんと落ちるまで
おなかをくるくる触るのである。手を載せているだけでも効果あり。
最近はそうして乗り越えている。
どうにかやり終えている一日。今週も良くがんばったよね。
あと何日経ったらあの子とおしゃべりできる、あと何時間縦と横のアオイセンに向き合えば、
今日発売でサイン会であの先生に会える、
やっぱりほほえむだけにするか質問をもう一度シュミレーションする、
ああ、やっぱりまだめまいはおさまらない、
おへそのしたに添えた手に汗がにじむ、愛しても愛しても手に汗かくばかりの日常でも
自分の存在をなぞりながら生きる、生きる。