カサブランカ・タンゴ電気屋を出 て 少し歩いた後に。 風がふいた。 夏祭り、縁日の屋台をすり抜ける夏の風。アスファルトの誇りっぽい、予感を含んだあの匂い。 目の前を進む背中と生ぬるい空気が懐かしくって、 少しわくわくした。 夕方四時の夏の始まり。