塔子はふと、デスクから顔を上げてカレンダーを見た。




 来月は決算の7月… もう明日にせまっていた。






 入社して2年がすぎ、部署移動してからのこの半年で、だいぶと仕事にもなれてきた。


 やっと決算月を迎えることができたんだなあ、なんて思い、


 なんだかほう、っと一息ついた。


 


 塔子は月が替わる日が、嫌いではなかった。


 


 真新しい、というかリセットされるというか、小休止を挟むことによって日常に


 小気味良いリズムを与えているようで、気がしゃんとなるような気分がするのだった。




 さてと、もう午後四時を過ぎたし、そろそろカレンダを新しくめくろう、と


 カレンダーに手を伸ばし、今月のペーシをめくる。




 ?????




 翌月も次月、


 その翌日も次月。


 つまり、7月が三枚くっついているではないか。






 ええ?うそ??






 塔子の独り言は割りと大きいようで、傍に居た同期が顔をあげた。






 どうしたの?手でもきった?


 




 声をかけられたが一人言のようにあれ?あしたから七月よね?その次は八月よね?


 このカレンダ、ミスプリじゃない…


 


 沢山の????を抱えて別の課に掛かってあった保険会社のカレンダを抱えて


 一枚めくる…その次も…その次も…


 だがそのカレンダも七月が三枚あった。






 えええ??七月三ヶ月続くなんてきいてないよ!


 お盆休みはいつになるわけ??






 すでに塔子の言葉は叫びにかわり、オフィスに響いた。


 




 そんな様子を見てもみな、知らなかったんだあと言わんばかりの


 同僚の微笑み。








 私の夏休みは…いつなの!?










 しばらく塔子はカレンダを握り締めて立ち尽くした。