子供の時の宝箱が捨てられない。
海で拾ったキラキラのガラスに、
月刊雑誌のふろく、
お気に入りのさくらんぼの髪飾り、
小さい消しゴム、
キャラクターの鉛筆、
友達と交換したシール、
甘い匂いのついた色付きリップ…
どれもどうやって手に入ったかは分からないけれど、今大人として生きているお金の価値じゃない大切さがそこに詰まっている。
これは成長ではなく、生きると何かが退化するだけなのかな?
知識や経験が増えて、家とか車とかブランドの洋服に安心な保険を手に入れて、あったかい布団で大事な人と丸まる過ごす事に、満足していないかい?
それ以下でもそれ以上でも無いことが宝箱に取って変わる事なのかな。
そしていつも宝物を並べて考えこむ。
卑屈な感情と無垢な欲望をごちゃ混ぜにして宝箱はまた、押し入れの中へ、大事に大事にしまわれるのだ。