恐る恐る開けた箱からは


 


 聞いたことの無い色と




 見たことの無い音が飛び出してきた




 あまりに綺麗で驚いた


 思わず掴もうと手を伸ばしたら


 


 体ごと崖からほうりだされてしまった




 


 ほっほう


 人生がけっぷちとはこのことか




 なんて 遠のく空を眺めながら妙に関心したりして




 地面に叩きつけられて


 腰の砕ける音を想像していよいよ怖くなって




 手足を振り回したら木に引っかかって 


 巣にいた鳥たちが


 驚いて飛び上がった




 しかし私は止まる事無く 美しい森を抜けて地面を突き抜けてブラジルの繁華街で


 騒ぐ日系人にアロー!といい




 ついに地球を通り抜けてしまった








 ああ、しまった


 こうなるならだいすきな海老シュウマイをたらふく食べたら良かった


 






 そんなことしか思いつかなくて


 私は涙を流して大笑いした






 地球は青白く 宇宙は月の光の筋が届くところだけ明るかった








 それだけ


 でもそれ以上に私は一人だった