どうしても
どうしても

どうしても
あの子が欲しくて


我慢できずに駅前の路地裏、
みんなが噂してる
『あの子が振り向くガチャガチャ』 を 思い切ってトライしてみる事にした。


そういうのでさえ、味方にしたい気分だったのだ。
まあ、
自分で自分を追い込んだともいう。


噂のガチャガチャは意外と商業的で、ガチャガチャ手前20Mで、柄の長い看板を持っただるそうなおっさんに先に200円を預ける仕組みになっていた。

その先にちゃちなタイガースカラーのロープで作った道を二、三歩進めば機械がねじ巻きを待っているのだった。


ガチャガチャは一台でなく複数台に別れており、それぞれ目的がとても明確だ。
『あの子を手に入れる』
『あの子を振り向かせる』
『あの子と親密になる』
…等。


ぼぉっと眺めていると、並んでる私の後ろから早くしろよと野次がとんだ。

見るとおっさんとお兄ちゃんとガキが3人列を作って疎ましげにこちらを見ていた。 結構人が来るんだ…と思いつつも

慌ててガチャガチャを一度ひねる。




中には紙が入っており、思わずニヤリとしてしまった。


すると後ろで野次ってたおっさんがふざけるな!と開けたガチャガチャに真剣に怒っている。



何をガチャガチャごときで…と思いつつも

手のひらのカプセルを無碍に出来ないあたり、私も彼と変わらないのだなぁとシミジミ思った。




さあこれからどうするかな?