一粒口に入ったところでふと思い出す。
今のは昨日の雨の残りなのだ、と。


緑の紙をパンチで穴を空けていったときに降り始めたから。
丸い緑の紙は上空から降る過程で厚みと重みを増し、見事な個体に変化する。

大概が不可視だが稀に見つける事ができるのだ。

口に入った…と言えば入ったし、 何も感じなかったと言えばそれまでだ。


ただ喉ごしに違和感があって、苦味が残った。


何も気にしないふりで帰宅すると、白い紙に緑のペンで一文、

「簡単な関係」


あなたの代わりにしれっと部屋に居た。