しばらくして道路に少しの幅を見つけ、二人は安心して道をつける。

緩やかなブレーキが心地よい。
私ではそうはいかないと思っていた顔が怒っているみたいだと、後に聞く。


空は頭上高くに雲を薄く塗る。風は冷たく耳を掠める音はGといったところか。


二人同時に車を出て、前へ並ぶ。

下にはすぐに白波が立っている。砂浜がなく、まわりを見渡すがやはりない。
ふと目があう顔につられて笑う。



かき消すようにロシアに視線を移す。


罠にはかからない自信があったのに。





風の音はたまに揺れるなぁ、と思ってもやっぱり動揺はかくせなかった。