沈んだ気持ちになった時は

沈んだままが心地いい


身体を丸めて海の底へと

ゆっくり沈んで行って


ふと気づくと

宇宙のやさしい力の

手のひらに受けとめられていて


僕は甘やかに静けさに浸る



怒りの気持ちに任せた妄想も

やさしく肯定されて


僕は妄想の限界が来るまで

遊んでしまう



何一つ

悪いことはないんだ


僕の抱くどんな気持ちも

大きな手のひらに包まれて中和され


僕は


生き方と生きる環境とがよく肌に馴染む


その幸せを味わうのだ