世界には、雑多な小道具が山ほど存在する

自分の部屋の中をざっと見渡しても

ティーカップ、文房具、ライト、机 イス

無数に転がっている


でも、真に存在していて

本当に目を向けるべきは

自分の気持ちが創り出す世界だ


どんな気持ちを抱いても

世界は寄り添ってくれる


とらえどころのない沈んだ気持ちも

鋭い突起が千本も生えた憎しみの気持ちも


世界は難なく包み込んで、甘い空間に変え

いっとき、世界はそれ一色に染まるのだ


そのように創られる世界を僕らは

自分の人生だとして生きてゆく


沈んだ気持ちの、沈んだ世界より

憎む気持ちの、憎む世界より


僕はやはり

穏やかな気持ちの、穏やかな世界、穏やかな人生を歩みたい