ひとつの体験の
始まりの時は知らないが
終わりの時なら分かる
ひとつの体験は
人によって経験されて
ひとつの感情へと収束され
人によって味わわれて終わりとなる
正の感情、負の感情
どんな感情が顔を出しても構わない
そのまま味わって終わり
そして次の体験がまた始まる
出てきた感情を、思考が分析し始めると
とたんに迷路にはまり込み、息苦しくなる
金魚が金魚鉢の中を泳ぐように、人間はただ
体験から体験へとユラユラ泳ぐ生き物なのだ
思考の中にではなく、体験の中に居続けること
この世での人の生き方は、本来そのようにデザインされて
いるのではないだろうか