【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第63回イカすアキバ天国』@池袋mono
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
※このイベントは7月21日に行われたものです。
いつもなら開演前の様子を延々と書くところですが、実はこのレポートを書き始めたのが8月9日……。
コミケの準備に追われて、後回しにしていました(爆)
だいぶ覚えていない事が増えているかも知れません。
でも言い訳せずに書きます(笑)
……そんな訳で思い返す7月21日……。
このイベント以外で思い出す事と言えば……朝、コンタクトのケース(ハード)が外れなくてコンタクトレンズを取り出せなくて、仕方なく普段部屋用にしかかけないメガネで行く事になった事でしょうか(爆)
そう……コンタクトがつけられなくて、いつもなら余裕で開演前に到着しているのに、ちょっと遅刻しかけたのが、今回の思い出です!(笑)
そんなコンタクトならぬ、レアな「メガネ大石」が向かったのは、真夏の暑さ真っ盛りの池袋mono……。
果たしていつもより若干不安な視力で垣間見えたイベントの様子はどうだったのか……。
「第63回イカすアキバ天国」の様子をレポート致します。
●開演前
会場に現れた「メガネ大石」
意外と突っ込んだ人が少なかった(笑)
それ以前に客の数が残念ながら……というところ。
今年に入ってからは比較的、順調に客足を伸ばしていた印象が有りますが、今回は序盤は本当に少なかったように思います。
そんなこんなで映像ではアミダくじの様子が流れ、やがて諸注意、出演者紹介のVTRと来て……OPアクトとなります。
●OPアクト
・ふぁっくす(炎&響己)
【セットリスト】
1.「一発」
OPアクトを務めたのは「ふぁっくす」の二人。
ふぁいあー(FICE・炎)と、ふぉっくす(響己)で「ふぁっくす」だそうです。
ちなみに英語表記にしなかったのが「FIRE」にも「FOX」にも「A」が無いから(笑)
この日、不在のFICE・氷の穴を埋めるように鮮やかに「一発」を歌ってくれました。
OPアクト後は投票ルールや諸注意の説明。
響己も普段はスタッフとして参加していますが、司会をうまくこなしている印象がありました。
さてこの諸注意の後ろで、既にトップバッターの方は準備をしておりまして……。
OPトークも終わったところでいよいよ本編開始と相成ります!
●本編
・1番手:浅草F娘。(出場:2回目)
【セットリスト】
1.「はにかみ天使」(吉成香)
2.スケバン刑事メドレー
~「白い炎」(斉藤由貴)
~「風のマドリガル」(南野陽子)→「さらばシベリア鉄道」(太田裕美)→「風のマドリガル」(南野陽子)
~「リメンバー」(風間三姉妹)
3.「働きたくないでござる」
前々回(第61回)以来の登場となった浅草F娘。
今回も相方はアドバイスだけ授けて不参加(笑)
一曲目はまたもや知っている人がどれくらいいるのか分からないB級アイドル楽曲。
更にメドレーで「刑事もの」の主題歌をやれと言われたそうで……スケバン刑事メドレー(笑)
このコアな選曲、その世代の人たちには大ウケだった模様。
(個人的には置いて行かれかけましたが)
ラストは毎度おなじみ「働きたくないでござる」の大合唱でフィニッシュ!
今回はやたら美脚アピールが印象的な浅草F娘。の折笠麗子でした(笑)
・2番手:たっちー(TAT.)(初出場)
【セットリスト】
1.「サンマのうた」
2.「カニざんまい」
3.「とうふ」
当初、出演予定だったジュピレジアの紹介で代打登場したたっちー(TAT.)。
「たべものソング」を手掛けるベーシストという事で登場しましたが……。
歌った楽曲はセットリストの通り。「サンマ」はちょっと時期的に早い気はしましたが(笑)まぁ確かに美味しいしね(笑)
また楽曲における振付もかなり特徴的。
「カニざんまい」におけるカニポーズだったり「とうふ」におけるサビの振付は分かりやすくて印象的。
司会の二人も興味がそそられる楽曲の数々。ちなみにレパートリーだけで40曲近いとの事。
……なおこの時、ちょうどお昼すぎだったので、朝食を抜いていた自分はお腹がすきました……(笑)
以上、初出場のたっちー(TAT.)でした。
・3番手:ちょーこ博士(3回ぶり5回目/2位・1回、3位・2回)
【セットリスト】
1.「歌は物語」
2.「ひつじのゆめ」
3.「ひつじ座流星群」
以前までは「美少女博士は友達が少ない」でお馴染みだった「ちょーこ博士」
今年6月から「アイドル」の肩書を外して改名したとの事。
そしてそのステージのスタイルも大きく変貌を遂げていました。
言うなれば、一つのステージが一つの「物語」のようなスタイルを取っていました。
当人のイメージとしては「ちょーこ博士の研究室で物語を語る」というスタイル。
今回の物語は一匹のひつじの物語という事で、ステージは進んでいきました。
これまでのどちらかというと、キュートでポップな路線からの変更。
この大きなスタイルの変更は果たして受け入れられるのか……非常に興味深い内容でした。
・4番手:明石朔夜(4回ぶり4回目/3位・1回)
【セットリスト】
1.「種のうたかた」
2.「華語り~春~」
3.「また、あした。」
4.「もう1回」
久々の登場となった明石朔夜。
今回はMC無し、四曲連続での構成。
非常に静かかつ、ゆったりとした時間が流れる……全体的に静かな印象が漂う「自然体」なステージでした。
もっともステージが終わった後の司会との絡みMCではその様子は一変(笑)
何故かどんどんステージ後方に下がるという動きを見せる(笑)
あまりにもそれが酷いものだから、最後は司会の二人が真後ろに立って下がらせないようにするプレイ(笑)
歌っている時とそうでない時のギャップが激しい(笑)
そんなステージを見せてくれました。
・5番手:ミル(初出場)
【セットリスト】
1.「それを聞くな」
2.「マズイ」
3.「グウタライフ」
初出場「出禁系ロッカー」ミル。
一曲目から「それを聞くな」で熱く「普段人が聞いてはいけないような野暮な事」を歌い上げる。会場、大爆笑(笑)
ちなみに「出禁系」の由来はこの時のMCにて。
詳細は省くが二曲目にうたった「マズイ」はまずい食べ物を出された恨み節みたいな歌。
これを飲食店で歌った経験があるそうで(以下自主規制)
そしてラストは「グウタライフ」
言ってしまえば「ぐうたら過ごしましょう」的な歌……ある意味「働きたくないでござる」と双璧を為す、ダメ人間ソング!(爆)
以上、初登場ながら非常に強いインパクトを残したミルでした。
・6番手:石井利佳(7回連続7回目/2位・1回、3位・1回)
【セットリスト】
1.「抱きしめてTONIGHT」(田原俊彦)
2.「六本木心中」(アン・ルイス)
3.「カルネヴァーレ」
4.「ミッドナイト★26時」
まずステージの上には机と「ON AIR」と書かれた紙が……そして冒頭に聞き覚えのあるBGM。
まさに「オール○イトニッ○ン」(略せば「ANN」)
今回のステージは「石井利佳の挑戦を振り返る」と称して、ラジオ番組風にこれまでの出演を振り返る構成。
「平成29年」……ならぬ「昭和92年」7月からの初出場から(笑)前回までを振り返っていく流れ。
途中、楽曲を交えながら当時のステージをプチ再現しながら進行していく。
(一曲目はサイレント「レッツ○ーヤング」を歌付で再現。二曲目は早着替えを再現するなど)
こうしてあたかも一つの番組が進むようにステージは進み、終盤はオリジナル二曲の連発で締めて終了となった。
まさに一年間挑戦し続けた彼女だからこそ出来た構成だった。果たして結果は如何に……。
7番手:アコールノート(2回ぶり5回目/2位・1回、3位・1回)
【セットリスト】
1.「フィルム」
2.「蒼の境界」
3.「大切な1ページ」
今回のトリに登場したのアコールノートの二人。
毎度お馴染みの「ショートコント」を挟みつつのステージ。
一曲目、新曲「フィルム」の後に、ショートコント。
ショートコントのネタは桃太郎からの浦島太郎からの人魚姫……という事で二曲目「蒼の境界」は人魚姫をモチーフにして作られた楽曲。
ここのショートコントから楽曲への流れは非常に秀逸。
ラストはピアニカを楽屋に忘れてきたこんが慌てて戻る一幕もありつつ(笑)「大切な1ページ」で締めに入る。
こうしてアコールノート、渾身のステージは無事終了した。
前回が圏外という残念な結果に終わった彼らだが、果たして今回は如何に……。
……以上、全7組のステージが終了し投票タイム。
投票が締め切られて、集計となります。
果たして今回の結果は……。
●ゲスト
・クレヨンゆーち
【セットリスト】
1.「わがままミシェル」
2.「晴れのちジェットコースター」
3.「空色デイズ」(中川翔子)
4.「パーフェクトワールド」(トラフィックライト。)
5.「アイヲウタウヨ」
前回「第62回イカすアキバ天国」の優勝者、クレヨンゆーちの登場!
……でもちょっとおかしいぞ!?
目の前にいる彼女は確かに「ゆーち」と名乗っている。
しかし……顔が違う。
何よりMCがスムーズに進んでいる(爆)
実はこのゆーち……正体はえいみ。
ゆーちの実姉である。
もう序盤でばればれだったので「影武者」と自ら名乗ったり(笑)途中からは普通に開き直っていた(笑)
今回、何故ゆーちが出れなかったか……その辺の事情は別として、MCでは宣伝として「9月04日」(904で「クレヨン」の日)に姉妹ユニット「クレヨン日記」復活ライブのお知らせをしていた。
恐らくこの宣伝目的と、ゆーちが何かしらの事情で出演できなかったのが重なってこうなったものと考えられる。
まぁ……そのあたりの事情は置いておくとして、結局、30分間最後まで「影武者クレヨンゆーち」としてステージをこなした。
ネタとしては最高に面白かったので、非常に楽しませてもらいました。
……そして夜はどうなるのだろうと、一瞬思ったりなんかした(笑)
●表彰式(投票結果→ED)
ゲスト「影武者クレヨンゆーち」(笑)の後はお待ちかねの投票結果の発表。
司会曰く「3位以内が約100点差の大接戦」との事……もう今回に関しては客層の好みで差がついたと思った方がいいとの事だった。
そんな大接戦を制して優勝を飾ったのは……。
優勝:石井利佳
7回目の挑戦で遂に悲願成就!
石井利佳、夢にまで見た優勝を飾る!
これまで毎回のように挑戦をし続けた苦労が報われ、彼女の表情からは満面の笑顔が溢れた。
そんな大喜びの石井利佳にあと一歩及ばなかったのが……。
2位:ちょーこ博士
……その差、約30点。
あまりにも僅差だった。惜しかった。
しかし彼女の表情には悔しさなどはなく、非常に清々しい表情をしているように見えた。
そして3位だったのが……。
3位:アコールノート
優勝した石井利佳とはネットテレビ「アコリカ」でも一緒する仲で、やや複雑な心境だったかも知れないが、前回の圏外からは見事に巻き返した。
そういう意味では彼らも悔しさよりは、今回やり切った充実感に満ちているように見えた。
そしてラストは「愛鯛」でお祝いし「第63回イカすアキバ天国」は無事終了致しました。
●総括及び短評
石井利佳の執念が実った今回ですが、3位までの入賞圏内の出演者たちの大健闘と、そして非常に個性的な出演者が彩った面白い回となりました。
・優勝:石井利佳
ようやく……というか彼女の諦めない気持ちが結実したステージ、そして優勝だったと思います。
レポート本編でも述べた通り、一年間出場し続けた彼女だからこそ出来た今回のステージ。
一年間出場し続けた経験が全てここに詰め込まれた感じがします。
今回の構成のうまさは昼の優勝にとどまらず、夜を見据えた点でも非常に優秀な内容だったように思います。
強いて今後の彼女の課題をあげるとすれば、オリジナル楽曲はまだ2曲なのでこれをもう少し増やして欲しいところ。
もっとも彼女の方向性からすれば「昭和の歌」を中心としたカヴァーを交えた構成で乗り切れる部分もありますが……。
現状「ぢゃ☆ベストテン」にいないタイプの歌い手なので、夜での戦い方も非常に注目が集まります。
何はともあれ「イカすアキバ天国」優勝おめでとう!
その諦めない気持ちをもって「ぢゃ☆ベストテン」でも頑張ってほしいと思います。


・2位:ちょーこ博士
個人的には客層の好き嫌いが大きく分かれそうな「シフトチェンジ」だと思っていましたが、ここの客層には概ね好評だった模様。
これまでの「美女ない」を知っている人ほど、今回のステージ構成には違和感を感じると思いましたが……。
個人的にはこれまでの「美女ない」のポップでキャッチーな感じも好きだったので、今回のステージには驚きが先に来ました。
ただ今回の評価が難しいのはこの「驚き」という観点から。
確かにこれまでの彼女とは違う一面を見せてくれたのは確かですが、これが彼女の純粋な実力の評価かといわれると……まだ疑問が残ります。
むしろ彼女にとっての正念場はむしろ次回以降ではないかと思う次第。
今回見せたステージの方向性が次回以降も評価されるかは、これからの彼女の継続性や努力が必要不可欠と思う次第。
今回の結果を一過性のものにしないためにも、彼女にはこれからも頑張ってほしいと思う次第です。
・3位:アコールノート
自分たちのやりたい事、出したいものを出し切ったステージだと思います。
2位のちょーこ博士とは真逆の評価になりますが、逆にこちらは今あるものを出し切った結果。
優勝と約100点差は残念でしたが誇っていい結果と思います。むしろ前回出場の入賞圏外から、よくここまで巻き返したという感じはします。
歌とショートコントの構成がいよいよ熟してきた感じがしますし、構成面でいえば一つの形が完成しつつあるのは間違いありません。
敢えて厳しい事を言うならば、今回届かなかった100点差をどのようにして埋めていくか。
恐らくここを詰めていくのが、彼らに残された成長の余地だと思いますし、これからの課題とも思います。
既に次回「第64回」の出場も決まっていますが、今回の結果を踏まえどのような戦い方を見せるかが注目されます。
次回も楽しみに観ていきたいと思います。


・出場1番手:浅草F娘。
今回もすごい濃いステージでした。
毎回何かぶっこんでくる感じがたまりません(笑)
もっともやっている事はすごいぶっ飛んでいる印象はあるけど、ステージ歴は長いだけあって実力は確かなもの。
また扱っている楽曲についても、それなりの知識量が無くしては出来ないものであり、音楽と自分の趣向ときちんと向き合っているのが良く分かる。
ただ当人はそこまで真面目に分析されて嬉しいのかという疑問も多少ありますが(笑)
とにかくコアな選曲をしている女装のお兄さんで片付けてしまうには勿体ない。
これからもちょくちょく出てきて「働きたくないでござる」を熱唱して欲しい限りです。
・出場2番手:たっちー(TAT.)
「たべものソング」のぶれない方向性にただただ感服。
出番が早かったので、特に聴いててお腹が空いたのは内緒(笑)
ベーシストとしてもしっかり演奏出来ており(浅草F娘。からの)弾き語り連発でしたが非常に聴きごたえのあるステージでした。
楽曲のタイトルが「たべもの」そのまんまなのも、とっつきやすくてキャッチ―で良かった。
そういう意味ではこのイベントでは、とっつきやすい感じの出演者だったと思います。
なお次回「第64回」出場も決定。本人もやる気がある模様。
ただ本当の意味での評価は次回以降だと思うので、ここで入賞圏内に食い込めると面白い事になってくると思うので頑張ってほしいです。
・出場4番手:明石朔夜
彼女らしい自然体の雰囲気が出たいいステージでした。
非常に自然体というか、飾っていない。
四曲連続構成でしたが、今の彼女の良さを引き出すには最高の構成だったように思います。
ただ絡みMCでは、ちょっと後ずさりしすぎ(笑)それなりに芸歴も長いから堂々としていいと思う。(その初々しさがいい人もいるんだろうけど)
また今回、点数が伸びなかったのは、他の出演者の濃さに圧倒されたかな……という印象が強い。
だからと言って無理して変な方向に走っても彼女の良さが台無しなので、この点は難しいところ。
恐らく方向性は間違えていない。ここからどう伸ばすか。その課題を胸にこれからも頑張ってほしいところです。
・出場5番手:ミル
強烈な初登場と言って過言では無い。
「出禁系ロッカー」と言われる所以も分かったし、どの歌も感情が籠っていて、その圧に押された感はあります(笑)
どの曲とっても彼女なりの「魂」の叫びだったように思えるし……でもその叫びが重苦しくない(笑)
共感できる……クスっと笑ってしまうような歌詞の中に「あー」と分かるような歌詞の数々。
これは意外と簡単なようで難しいと思う次第です。
今回、お会いしたのが初ですけど「ミル姐さん」と呼ばせてもらいたいくらい、雰囲気が最高でした。
またどこかでお会いして「それを聞くな」を聞きたいです。姐さん(笑)
・ゲスト:クレヨンゆーち
……こと「影武者」(笑)
いや多分、初見の人には「影武者」とか言わなければ、絶対だまし続ける事は出来たと思う(笑)
でもこれは全く赤の他人がやったら面白くもないし、むしろ大顰蹙レベル。
実の姉がやるからこそ面白い芸当である。(もっともファン層ひっくるめて、その辺の「冗談」が理解できる皆様だからこそですが)
もっともその辺のラインはとうに分かってやっていたと思うので、個人的にはゲラゲラ笑うだけでしたが(笑)
ただ正直、この時は夜に向けての「布石」程度にしか思っていなかったのですけどね……。
夜に関しては……ま、後日別途語ります(笑)
……こうして「第63回イカすアキバ天国」は石井利佳、悲願の初優勝で幕を閉じた。

7回連続出場という、一向に諦めない執念が結実した瞬間でもある。
とてもいい優勝を見せてもらったと感慨に浸っておりました。
……一方、夜の部「ぢゃ☆ベストテン」は……大きく動きがありました。
意外な結果が続出する中、果たして天下を獲ったのは……。
真夏の一大決戦!「ぢゃ☆ベストテン vol.63」の様子は……
後日。
(9月に入る前にはなんとか書き上げるよー)
余談。
その後「メガネ大石」はコンタクトのケース(ハード)が無事取れて、夜からは通常モードになりました(笑)