さて出演者列伝も、ここから2011年の「アキ天キング」紹介へと移行する。
まず紹介するのは、2011年初の「アキ天キング」となった、うさぎのなみ平である。
彼女について簡単に紹介する。
秋葉原でも有名なライブ&バー「DearStage」の元店員として活躍した実力派シンガー。
そのDearStage時代から、実績は十分で、オリコンデイリーチャートにランクインするほどの実績の持ち主だった。
DearStage退店後に「イカすアキバ天国」に挑戦。
2010年9月・第17回に初出場で2位。連続出場の第18回で3位と常に入賞圏内はキープ。
そして2011年1月・第19回で優勝を飾り「ぢゃ☆ベストテン」への出場権を得た。
しかしそんな彼女、実は「ぢゃ☆ベストテン」出場が危うい状況だった……!
先日、Citrus Kissでも触れた通り、あくまで「アキ天キング」は翌回の「ぢゃ☆ベストテン」の権利を有するものであり、出れない場合はその権利を放棄したものと見なされるのである。
実はうさぎのなみ平、第19回優勝時に同年5月に予定があり、5月の欠席は確実だった。
ただ予定通りに行われれば、3月に行われるであろう翌回に出れば、何も問題は無かった……。
だけど2011年3月……東日本大震災が日本を襲った。
それに伴い、本来行われる予定だったAnB ぷれみあむぅは順延。代わりにチャリティーライブが行われた。
※5年前のブログでもこのライブについてはレポートしているので、お時間がある方は観ていただけると嬉しい。
そうなると翌回が本来欠席予定だった5月となり、うさぎのなみ平、出場権放棄……となる可能性もあった。
しかし……「震災前に決まっていた5月の予定」のため、今回のように不測の事態での順延になった経緯から、主宰・FICEの裁量により救済措置が取られて「ぢゃ☆ベストテン vol.20」の特例による欠席が認められた。
こうした経緯もあり、うさぎのなみ平の「ぢゃ☆ベストテン」初出場は、神楽坂移転後の「ぢゃ☆ベストテン vol.21」となった経緯がある。
その「ぢゃ☆ベストテン」では高い歌唱力と、楽曲のレベルの高さから優勝候補の一角に推す声も多かったが、上位、中位を行き来する状況が続き、優勝に絡む事はなかなか出来なかった。
また2012年2月のバースデーライブを機に「これまでのスタイルと一線を画す」という意味で、2012年2月以前のスタイルで出演する場合「旧うさぎのなみ平」と名乗り始める。
実際「ぢゃ☆ベストテン」でもvol.26、27で「旧うさぎのなみ平」名義で出演をしている。
その影響か……2012年9月「ぢゃ☆ベストテン vol.28」で「うさぎのなみ平」名義に戻して出場。
そしてこのステージで惜しまれつつも「ぢゃ☆ベストテン」を卒業する事となった……。
その後、ソロでの名義を三上ナミと改名。
様々な活動を経て、現在も多方面において活動を継続している。
奇抜なアイディアと発想が武器の歌い手だった、うさぎのなみ平。
その方向性は、名前が変わった現在でも、大いに活かされている。
●出場回数(欠席込)
イカすアキバ天国……3回(ゲスト:1回)
ぢゃ☆ベストテン……8回
●ぢゃ☆ベストテン通算成績
最高順位……2位
最低順位……8位
平均順位……5.00位(ランクイン7回)
●獲得タイトル
第19回・アキ天キング
●AnB ぷれみあむぅシリーズ・全成績
第17回イカすアキバ天国(2010/09/18・芝浦StudioCUBE326)……2位
第18回イカすアキバ天国(2010/11/20・芝浦StudioCUBE326)……3位
第19回イカすアキバ天国(2011/01/15・芝浦StudioCUBE326)……優勝
第21回イカすアキバ天国(2011/07/16・神楽坂EXPLOSION)……ゲスト
ぢゃ☆ベストテン vol.21(2011/07/16・神楽坂EXPLOSION)……昇格組
ぢゃ☆ベストテン vol.22(2011/09/17・神楽坂EXPLOSION)……6位
ぢゃ☆ベストテン vol.23(2011/11/19・神楽坂EXPLOSION)……3位
ぢゃ☆ベストテン vol.24(2012/01/21・神楽坂EXPLOSION)……7位
ぢゃ☆ベストテン vol.25(2012/03/17・神楽坂EXPLOSION)……2位
ぢゃ☆ベストテン vol.26(2012/05/19・神楽坂EXPLOSION)……3位
ぢゃ☆ベストテン vol.27(2012/07/21・神楽坂EXPLOSION)……6位
ぢゃ☆ベストテン vol.28(2012/09/15・神楽坂EXPLOSION)……8位(卒業)