やさしい大谷さん
こんにちは。札幌に住んでいる森田です。
先日還暦を過ぎた私が最近体験した事件をお話ししたいと思います。
そして、そこから親しい仲間と考えたことがあって、このことを皆さんに聞いていただけるとうれしいです。
私がいつも行く小料理屋は、明るい女将さんがひとりで切り盛りしているカウター8席だけの小さな店です。
女将さんの温かい人柄と手料理に惹かれて通う常連客が多く、それも大半がシニア世代の客で、毎日ここで食事しているような人もいます。
そういう私もひとり暮らしなので、週に2、3回は通っています。
そんなお客さんのひとりの大谷さんは、彼は私と同じひとり暮らしということもあり、いつもお店で顔を合わせて懇意になりました。
大谷さんは普段はおとなしいけれど、酔うと少し陽気になって周りを楽しませる癒し系の人柄で、あるときは酩酊したお客さんを駅まで送ってあげていたり、そんな優しい人です。
その大谷さんは今年64歳なので
「来年からようやく年金がもらえるぞー！」
と年金生活を楽しみにされていました。
起きた悲劇
そんな大谷さんは週に2-3回は顔を出されるのですが、珍しく１週間ほど見かけませんでした。
女将さんがLINEをしたけれど既読にならないので、ちょっと心配して電話をしたけれどやはり繋がらない。それを聞いた仲間たちが、これは少し心配だから家を訪ねてみようということになったのですが誰も住所までは知らないのです。そしてなんとか大谷さんのお姉さんに連絡を取ることができましたが、お姉さんもしばらく会っていないので最近の様子はわからないとのこと。
これは何か事件の可能性もあるということで、お姉さんに来ていただき警察の立ち合いのもとで大谷さんの自宅に入りました。
そして悲しいことに、大谷さんは室内で亡くなっておられました。
警察で調べたところ死因は脳溢血だったそうです。
一緒に室内に入ったお姉さんは、その状態を見てショックのあまり倒れ、そのまま救急車で運ばれずっと入院されてしまいました。
それを聞いた私たちもみな言葉を失ってしまいました。
そして警察で話を聞いて、私たちはいろいろなことを知りました。
警察に聞くと、自宅での転倒・転落や入浴中の溺死、また最近ではコロナによる持病の突然の悪化などが増えているらしく、その中にはすぐ通報されれば助かる可能性のあることも多いそうです。
そしてひとり暮らしの孤独死はここ20年間で10倍以上に増えているそうです。そして高齢者よりも、実は40代から60代までがその7割を占めているのです。
また、大谷さんのように亡くなってから通報・発見が遅れた場合、なによりも発見者への精神的苦痛をもたらします。
孤独死の場合は異臭による発見が25%以上もあるらしく、その状態で発見されると、TⅤなどで特殊清掃の実態をご覧になった方も多いと思いますが後始末をする人たちや大家さん、近隣への大きな迷惑にもなります。
そして当人だけでなく飼っているペットも一緒に餓死して見つかるケースも多いらしいそうです。
思いをカタチに
親しい仲間がこういう形で亡くなったことは皆非常にショックでした。
特にいまはコロナ禍で自宅でひとり過ごすことが多くなり、そのような現実味が増しています。
仲間たちも、年齢的には孤独死のリスクは低いと思っていたけれど、まだ60代半ばの大谷さんにこういうことが起こったことを考えると、予期せぬ不調や事故が起こることは十分にありえると実感しました。
そしてこういう悲しいことが二度と起こらないように、自分のためはもちろん、周囲の人たちや愛するペットのためにも、自分たちで連絡を取り合って安否確認する方法はないだろうかということを話し合うようになりました。
それがこのプロジェクトの始まりでした。
プロジェクトでは、誰でも利用しやすい「安否確認システム」を作ることにしました。
そして私たちが想いを込めて作ったのが、LINE見守りシステム『ひとあんしん』です。
このシステムが少しでも、ひとり暮らしの皆様の安心に繋がることができれば幸いです。
『ひとあんしん』は私たちが普段使っているLINEで利用できます。新たなアプリや設備は一切必要ありません。
そして１日に１回ボタンをタップするだけで安否通知が完了します。
● 利用の流れ
『ひとあんしん』はグループごとにご利用になれます。グループの人数は自由です。
メンバーの中から管理者（1名でも複数名でも可能）を決めていただきます。管理者自身もメンバーのひとりとして、他の仲間に見守ってもらうことができます。
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管理者からお申し込みをいただくと、LINEの管理ページと、メンバーをグループに招待する「メンバー登録URL」が発行されますので、そのURLをメンバーの皆さんに送ってLINEグループに招待します。
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メンバーは、受け取った「メンバー登録用URL」をクリックすると、グループのメンバーに自動登録されてサービスの利用が開始となります。
仲のよい知人同士でグループを作ったり、ひとり暮らしのご家族を見守ったり、訪問介護施設でご利用されたり、自由にグループを作ってご利用いただけます。
そしてなにより大切なのが、利用料が負担にならないことです。いくら優れたシステムでもそれが経済的な負担になっては意味がありません。
だから『ひとあんしん』の利用料は1名ひと月たった500円（税込）です。
プランナー、デザイナー、プログラマーなど各分野のプロもいれば、一緒にアイデアを出したり、周囲にヒアリングしてくれたり、というようにさまざまな人たちが自分にできることでたくさんの協力をしてくれました。
そして、たくさんの人たちに応援していただき、使っていただこうということで、クラウドファンディング「マクアケ 」に出品します。
１月１０日頃にスタートの予定です。
サービスは４月からの開始を予定していますが、「マクアケ 」の応援購入では限定の早期割引で通常月額500円のところを、半額の月額250円で１年間ご利用いただけます。
下記からLINE登録いただくと、「マクアケ 」がスタートしたお知らせをお送りいたしますので、ぜひ限定の早期割引をご利用ください。
このサービスがひとりでも多くの方の安心となり、また命を救う一助となればこれほどうれしいことはありません。
そして皆様からの応援で集まった資金を、さらに良いサービスに発展させるために使わせていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします！
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