その頃英語をあまり使う生活をしていなかったので、私の英語力は非常に衰えていた。


それでもデートは非常にたのしかった。




夕方から友人を呼んで夕食パーティーをすることになっていたが、ほぼ初対面の彼をうちに連れてくるのはどうかと思ったので、デートは夕方までと伝えていたが、一緒にいるのが楽しかったので、食事会をするからうちに来ないか?と誘った。




彼を地元の駅に送りに家を出たときはもう夜の11時もとっくに回っていた。


「駅までは遠し、危ないから君はここで家に戻って」


と言われたが、ルームメートと同じアパートの友人が後から私を迎えに来てくれたので、結局駅まで見送ることにした。




「夏休みは、ニューヨークに遊びにくるんだよね?そのとき、僕も週末は飛行機でニューヨークに君に会いに行くよ」と彼は言った。


もう会うこともないだろうと思っていたけれど、もしかしたらまた会えるのかな?と言う希望が少し湧き、とても嬉しかった。


わたしたちは電車が来るギリギリまで改札口で話をし、電車がくる直前に別れた。




ルームメートとアパートの友人は


「どうなの?なんか二人ともいいかんじだったけど」


と興味津々に聞いてきたが、わたしは


「彼は旅行中なんだから、ただ気持ちが舞い上がってるだけ。アメリカに帰ったら忘れちゃうんだから、ないない!」


と二人の言葉を否定するかのように答えた。




アパートに戻りしばらくすると、電話が鳴った。それは彼からの電話だった。




「明日のフライトの前に君に会えないかな?」








(続く)