イチゴとゴロウ | 古民家ライフスタイル in 鴨川

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イチゴは以前飼っていた犬の名前。

大通りで迷子になっているところを拾ってきて、息子の好物だったいちごからイチゴ君になった。

イチゴはミニピンシャーとチワワの合いの子で、体のサイズは猫より小さい。

甘えん坊で怒りん坊で、わがまま極まりなかった。

彼が死んだのは去年の盆踊りの前日で、いつも遊んでいた公園の野良犬に首を噛まれて、即死だった。

次の日のステージでは泣きながら踊り、その後も良く泣いた。


息子はイチゴを埋める穴を掘っている時に、「ママ泣かないで、今度は猫を飼おうね」と言って笑わせてくれた。


そして、ある朝イチゴの声が聞こえた。

その時は命の意味を教えてくれた。

意味のない命がないこと、過去の生き物の全ての命のお陰で今自分が生きていること。

自分の周りの全ての物のかつての命がキラキラ光って見えた瞬間だった。


数日後、またイチゴが教えてくれた、今度は執着心を捨てること。

「自分は大丈夫だから、助けが必要な他の犬を助けてあげて」

それから、毎日アパートの向かいに住む野良犬に餌をあげている。


足を怪我した子犬や迷子の子犬もアパートに連れてきて面倒見たりした。

でも、アパートで大きいサイズの犬を飼うのは難しい、それも数匹も。

いずれは外へ出さなきゃいけないことを考えると、初めから家に入れないほうがいい事に気付いた。

その2匹は何とかして貰い手を捜し、引き取ってもらえてラッキーだったが。


マレーシアはイスラム教国家で、ムスリム(マレー人)にとって犬は不浄、触ってはいけないことになっている。

触るどころか、見ただけで悲鳴を上げる人もいるくらい、ゴキブリのように扱われている。

そんな国の保健所も容赦ない。

全ての飼い犬はお金を払って登録する必要があるし、登録していても外(道路や公園)にいれば捕まえて殺す。

最近は通報があると、構わず撃ち殺しているらしい。


そんな国で餌をあげることにも抵抗を覚えてきた。

野良犬達は人間が好きになってしまい、マレー人だろうが構わず寄ってたかって、終いには大体ひどい目にあってしまうのだ。

そういう風に何匹もの子犬、野良犬たちが姿を消した。


12月になって、息子に誕生日に何が欲しい?と聞いてみると、「子犬」という。

おばあちゃんの家の裏に丁度子犬が産まれたらしく、そのなかの一匹がどうしてもと欲しがった。

そのお母さん犬はチワワサイズで、小さいからアパートでも飼えるかな、ということでイチゴと同じ茶色の子犬をもらってゴロウと名付けた。


昨日、そのゴロウが1歳になった。


2へ続く・・・