豪雪地の日の出
豪雪地 朝日やさしくのぼりそむ 谷内温泉にて 谷地温泉二日目。日の出予報時刻は6時50分。外はまだ暗く、東の空がかすかに白み始めました。風もあり、寒気が防寒着の奥までじわりと刺し込んできます。 やがて雪回廊の先の林の空が、うすい黄赤に染まり始めました。宿の前の高い雪壁、屋根から垂れ下がる太く何本もの氷柱(つらら)が、闇の中から少しずつ姿を現します。 朝日はまだです。 あまりの寒さに、いったん暖房のない物置小屋に避難しました。柱に掛かった懐かしいアルコール寒暖計は、マイナス6度を指しています。 外に戻ると、空の色がさらに明るくなっていました。写真は7時22分。寒気の中で待つこと約30分です。 豪雪地で日の出を見るのは初めてでした。体は冷え切っていましたが、昇り始めた日の光はやわらかく、温かさがありました。心の中で心経を唱えながら、何度もシャッターを切りました。