不思議な羅針盤 (新潮文庫)/新潮社

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私が、梨木香歩さんの本を読んだのは、高校生の頃。
図書室に通うのが楽しくて、というか、人間関係もあまりうまく構築できなかったので、
どんどん文章に逃げていっていた気がする。でもそれと同時に、
手書きの個人の図書館カードがどんどん更新されていくのが、
楽しくて、通っていた頃。高校生におすすめとして出会った本。
スタートは、『裏庭』そして、映画にもなった『西の魔女が死んだ』
王道のファンタジー。でも、人間関係に勝手に傷ついていた私にとっては、
染み入る本で、今もなお読み返すと染み入る本。
19年もたったのにね。でも、すごく果てしない年数と思っていたのに、
あっという間の19年。
街中で、久々に本屋で文庫を買おうと思って手に取ったのが、
吉本ばななさんと梨木香歩さんの本。
でも、一度にたくさんは止めておこうと思って、
手に取ったのが不思議な羅針盤。
本の帯がとても素敵で、いつも帯で決めてしまう。
キャッチコピーに自分が弱い・・・のではなく、キャッチコピーが好きなんだと思う。
ー五感を世界の風に開く。今をより深く生き切るためにー
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読んで見ると、言葉が『凛』としていて、背筋が伸びる。
梨木香歩さんの文章は、いつも距離感が寄り添うのではなく、
一人で自分の距離を凛と保っていて、それが清々しい。
ああ、目が覚める文章。
でも、うとうと眠ってしまったけど(笑)
文章から静寂を、心の静けさを頂く。
本当に、こういうの気持ちがよい。