防音の基本は、音の発生源を吸音材と防音材で囲むこと。
初めは木で箱を作ろうかと思っていたが、以前洗車道具を入れていたRVボックスが外で雨晒しになっていたのを思い出し、使ってみる事にした。
試しに入れてみたプラの工具箱とは違って、薄い塩ビで出来ている様な感じ。



ボックスの中を防音材で囲う。

とりあえずグルリと貼り付けてみただけ。

蓋の一部に電源コードとエアホースが通る切り欠きを設け、蓋にも防音材を貼り付けて閉めてみる。



洗ってはみたけどボロボロやなぁ…w。

こんな感じで上にタンクを載せて、塗装ブースの下に置いて使うつもり。


この状態で騒音値を測定してみた。



まだ吸音材は貼っていないけど…、もうコレで良くね…w。

だいたい44〜47dBくらいの音量だ。

囁き声のレベルらしい。

実は、ハンドピースからエアを吐出する音の方がずっと大きくて55〜60dBくらいだったりする。


今まで剥き出しで使っていたL5は50〜53dB。

これでさえ、夜中に使っても家族に聞こえないくらいだから、ここまでの必要も無いのかも知れない。



このRVボックスでイケると思ったので、ボックス本体と蓋の内側に防音材を貼り付ける。

塩ビらしきモノの凸凹面とゴムらしきモノをくっ付けるので、多少きちゃなくはなるがここはホットボンドを使用。

カットせずに適当に重ねながらグルリとグルーガンで貼り付け。



今度は吸音材のスポンジをその内側に両面テープなどで貼り付け。

底面を除く5面に。

ネットで購入したら送られて来た吸音材はびっくりするほど薄く圧縮シュリンクされた状態だった。

それを水に浸して絞って干す。

なるほどちゃんと厚みのあるスポンジに戻った。



底面には、下から100均のジョイントマット→コンプレッサーとのセットの防振材→100均の防振ジェルパッド、を置いてコンプレッサーを支える。

やり過ぎだとは思うが、せっかく買って来たのだから使うのだ。



最後に吸気用の穴を開けて完成。

…うん、もうちょい綺麗に処理しよう。。。

ホースの出口からも吸気出来るが、コンプレッサー自体がかなりパワフルなので、ビビって念の為に空けておいた。

正直、既に防音性能は充分なので、吸気不良やオーバーヒートに気をつける方が良いくらいだろう。



完成品でもう一度騒音値を測定してみた。

だいたい36〜39dB。

もう環境音レベル!

これ以上はやりようが無いと言って良いだろう。


ちなみに、タンク側の吐出圧は0.1MPa(1bar)でコンプレッサーの吐出圧はMaxの0.4MPa(4bar)だ。

コンプレッサー自体の騒音は、設定圧によって若干差がある様に感じるが、エアタンクを繋ぐ場合はMaxに設定する様にと取説にも書いてあるので、この状態がデフォルトとなる。


我ながら大満足。

だけど防音対策がどうと言うよりも、元々のコンプレッサーがとても静粛性に優れていることと、おそらくその音自体が対処し易い周波数であるのが勝因だろう。

ガタガタと揺れが増幅する様な振動もなく、不快な音成分が抑えられていて、それだけで体感的にも静かに感じる。


これでもう深夜の作業も問題無くなった。

おっと、もう一つそれなりに音を発するモノがあったな………。