「おはよう、鳴海♪」
「…おはよう、洋子」
「…どうかしたの?」
「んー、よくわかんない」
「?」
そう、正直よくわからない。
わたし、綾瀬鳴海はどこにでもいるごくごく一般的な女子高生だ(と思っている)。
昨日は図書館に行って、その帰りのCDショップで店のお姉さんと話し込んでしまった。
おかげで帰るのが遅くなって、一人で歩いていたところまでは覚えている。
ただ、そこから先の記憶がいまいち残っていない。
気づいたら早朝。
見知らぬ公園のベンチで眠っていた。
ご丁寧にダンボールを布団代わりにして。
おかげでまったく寝た気がしない。
それどころか、どういう経緯でそうなったかが理解できない。
学校の人たちに見られたら恥ずかしいじゃない!
そういう問題じゃないことも一応理解してる。
「ねえねえ、元気ないならあんたも来る?今日の飲み会」
「…元気なくても誘ってるよね?いつも」
「いいじゃん、今日の相手はN高の男子よ?」
「んー、パス。お酒、飲めないし」
というかそんな気分じゃない。
うちに帰ってちゃんとベッドで寝たい。
昨日のこともあるし、今日は早く帰ろう。