表題の言いたいことはひどく遠回しだから、

内容を察してもらう必要はない。

 

ただ、真面目な話題ではあっても、

形式上は学術的な話題ではない。

 

 

 

 

 

たとえば、アメリカ合衆国の独立は1776年7月4日だ。

日本でいうと平賀源内がエレキテルを作ってた頃。

つまりアメリカは「かなり若い」。

 

まあ当たり前だよな、

イギリスやフランスやドイツの貴族連中の末裔が未だに要職を占めてるような、

白人の入植国家(先住民族虐殺国家)にすぎない。

 

だからアメリカ人は、自国の歴史や伝統の薄弱さを知っている。

 

彼らにとって500年以上の歴史を持つものなんて何もないから、

100年の歴史ですら敬意に値するわけだ。

 

そして日本なら、そこらの商店街にも100年続けてる店がそこそこある。

200年続いてる企業が珍しくもないし、

和菓子で有名な「とらや」の創業は400年以上前だ。

 

 

 

 

実はイギリスでさえ、

グレートブリテン王国(ウェールズ、スコットランド、イングランド)ができたのは、

1707年でしかないからな。

 

北部アイルランド込みの、

現在の姿である「連合王国」になったのは1801年だから、

ユニオンジャックのイギリスは19世紀の国だと言われればまあ、うん。

 

同じ土地でどれだけ暮らしてきたかというなら、

メソポタミア文明やナイル文明が長かろうが、

「現在の」世界に大きな影響を与えたものかといわれればNoだ。

 

そういうアメリカとイギリスを考えるならば、

せいぜい直近200年なんだよな、

人類社会に対する影響力を問うならば。

 

で、フランス革命が1789年だから、

やはりフランスもせいぜい200年ちょい。

 

アメリカの独立、フランス革命、イギリスの連合王国化は、

およそ200年ちょいの歴史しかないわけだ。

 

 

 

 

ドイツはナチス政権前後で歴史が違う扱いを受けるし、

何なら東西分裂さえ無視ができないから、

同じ理屈で考えるなら歴史は浅い。

 

まあそもそも欧州白人の血なんて混ざりまくってるわけだから、

そこを論じるのは今更だけどさ。

 

ちなみにイタリアの王政は1861年から1946年までで、

今は共和制になっている。

 

カナダなんてアメリカのオマケとして独立した(マジ)から、

以下省略、として・・・

 

G7の日本以外の国なんて、

どれだけ長く見積もっても300年の歴史しかないわけよ。

 

 

 

 

 

そこにきて日本は明らかにおかしい。

 

記録が現存する範囲だけでも1000年以上ずっと、

名目上の国家元首が天皇のままだ。

 

しかもそれだけ歴史の長い国でありながら、

実際に世界史に影響を与え始めたのは20世紀になってからで、

現実的な影響力を考えるなら、イタリアの共和制と同じ程度の歴史しかない

 

おまけに「ただ長く続いてきただけの国」が、

20世紀後半になって急成長した、というわけですらなく、

開国する前から、世界有数の巨大都市(江戸)を有する先進国だった

 

それだけ先進的なのに、

アブラハムの宗教(ユダヤ、キリスト、イスラム)の殺し合いに関わらず、

奴隷制度を採用せず、人種差別にも関与せず、独自に生きてきた。

 

 

 

 

20世紀中盤まではガチガチの人種差別で科学の手柄を横取りされまくったのに、

アメリカもドイツも、日本車の品質を無視できなくなって四苦八苦。

 

アメリカは不平等貿易では関税的に無理だからと現地生産を強要し、

ビッグスリーは衰退、トランプに至っては就任直後にトヨタへ挨拶しにきた。

もはやアメリカ車は、アメリカ人好みなもの以外を作っても売れない。

 

だから日本は貿易額が少なく見え、そのぶんアメリカのGDPは水増しされている。

本来ならトヨタが輸出しているぶんが減り、アメリカのGDPになっているから。

そういうカラクリを知らない人は数字だけ見て日本衰退論を叫ぶけれども。

 

21世紀の今はもう、

GDPやシェアだけ見ても経済的安定度や技術力はわからんのですよ?

このブログではもう100回くらい喋ってる気がするけど。

 

 

 

 

ドイツはフォルクスワーゲンのクリーンディーゼル詐欺が象徴的だが、

日本車に勝てないから、

「お前の車の規格はEU内では販売できないよ!w」というイジメに出たわけだ。

 

クリーンディーゼルが環境に優しい、燃費がいいというのは大嘘で、

検査するときだけ特別な挙動をするようプログラムされていた。

まあ、人類史に刻むべき致命的な詐欺である。

 

それがバレたから今度は「EV(電気自動車)以外売らせないよ?w」とほざく。

 

そしたらアメリカの投資マネーがテスラに集中し、

見た目上最大の自動車メーカーがテスラになってしまった。

 

挙句バッテリー問題が全く解消されないままになった結果、

EV製造に乗り出した中国が、

爆発炎上が頻発するレベルで粗悪ながらも、安値で市場を席巻してしまった。

 

どこの国でも未だに公用車か都市部でしか実用化されてないからな、EVは。

庶民は高いだけで長持ちせず、

リセールバリュー(中古で売ったときの値段)がゼロになるEVは買わない。

 

どこの国でもHV(ハイブリッド車)が売れている。

そしてHVといえば日本車、トヨタの独壇場である。

 

いよいよEVで存在感を示せなくなったドイツ車は、

次はe-fuel(合成燃料)だのPHVだの何だのとほざいてはみたが、

e-fuelは燃料の製造過程で環境を破壊するし、電力効率も悪い。

 

PHVだって結局、メンテナンスにかかるコストが増えるだけ。

 

素直にガソリン車かせいぜいHVを使っていればいいのに、

日本車に負けを認めたくがないためだけに、

「その規格は認めない!」という圧力をかけ続けているのが、ドイツとEU。

 

ドイツの技術力は確かに高い水準にあるのだが、

それが日本より高いものであるとしたら、

こんな茶番劇を打って、世界中に面倒と迷惑をかける理由なんかないからな。

 

 

 

 

 

 

つまり、日本だけが先進国としては異質なのだ。

 

有色人種国家としては唯一の先進国、アジアで唯一の先進国。

 

なぜ他の地域が日本ほどの先進性を得られなかったのか、

なぜ自然災害だらけの日本が世界有数のインフラを構築できたのか。

 

仮に欧米白人たちの生き方が先駆的であるとして。

 

だが白人たちからすれば、

ポッと出の黄色い猿だと思っていたら、

自分たちには逆立ちしてもマネできないほど長く生きてきた大先輩だった、と。

 

ただ長く生きてきただけの老いぼれかと思えば、

数百年の伝統の隣で最先端科学が息づいているような、

自分たちがやりたくてもできなかった理想を実現させていたからさあ大変。

 

浅草の雷門なんて、

でかい提灯がぶら下がった今のスタイルになったのが1795年だからな。

フランス革命とほぼ同時期。

 

フランスが王族をギロチンでブッ殺してでも共和制に移行した歴史が、

浅草の雷門と同じ歴史でしかないわけです。

 

 

 

・・・明らかに、欧米白人の歴史だの伝統だの権威だのとは異なる、

別の価値観によって構築された先進性が、

「カメラつき携帯電話」という形で、全人類に影響を与えている。

 

※カメラつき携帯電話とリチウムイオン電池(スマホバッテリー)は日本の発明品

 

そのカメラつき携帯電話ですら、

日本が世に送り出した当時の白人様は、

「黄色い猿はこんなバカなものを作って何がしたいんだw」と酷評してたからな。

 

 

 

 

・・・その他あれこれ考えていくとさ?

 

 

 

 

外国人が日本にきて驚くのは、

コンビニより神社が多いとか、寺の隣に神社があっても宗教戦争が起きないとか、

まあ色々あるんだろうよ。

 

でも何が最大の違いかっていうと、

そういう生き方が21世紀の今になってようやく結実したのではなく、

伝統的なものとして既に個々人にまで普及している、ってことなんだよな。

 

 

 

 

日本は息が詰まるような同調圧力の国だという意見があるけれど、

実際には欧米のほうが、

もはや人種差別レベルまで凝り固まった同調圧力だらけである。

 

東京大学は学力さえ高ければ女でも貧乏人でも入学できるが、

ハーバード大学やMITは、卒業生に推薦状を書いてもらわないと入れない。

もちろん大学側が指定した通りにふるまわないと卒業させてもらえない。

 

しかし日本の大学では・・・京都大学が有名だが、

卒業式でコスプレをしたって許される。

大学が在り方を強制することがないのだから、同調圧力は弱かろう?

 

欧米はそうやって同調圧力を強いることで既得権益を保護し、

上級国民に富と権能が集中するようにしている。

 

未だにキリスト教的文化や価値観を最高の権威だとして、

それに従わないものを無価値だと断じるように、

各種組織や出版社が、多様な作品を世に出すこともない。

 

そういった、凝り固まった伝統モドキに従える奴だけが、

上級国民側の血筋として許容・歓迎されるから、

いつまでたっても革新的なものを生み出せなくなりつつある。

 

 

 

 

でも日本は違う。

 

最大の違いとして漫画(manga)とアメコミ(comic)の差が象徴的だが、

日本の娯楽は庶民の娯楽であり、

面白いかどうかだけが評価基準だった。

 

アメコミとバンドデシネ(フランスの漫画)は、

キリスト教的な写実主義以外を認めなかったから、

表現の多様性が生まれず、何を見ても写実的な絵ばかり。

 

 

 

日本は庶民の娯楽から漫画が生まれた。担い手は庶民の数だけいる。

 

欧米は貴族の権威から漫画が生まれた。専門家が写実的に描くことだけが・・・

 

「社会的正義(ポリティカル・コレクトネス)」だった。

 

 

 

日本の漫画のような表現を、

「生み出せなかった」のではなく、

「許容しなかった」んだよな。

 

許容しないから生み出すどころの話ですらなくなる

可能性を自ら閉ざしているのが、欧米白人様の先駆的()な生き方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから欧米白人様に限らず、

彼らの元植民地だった地域の外国人が

日本に来ると、

「自由で寛容な国」だという

評価・印象になるわけよな。

 

 

 

 

・・・・・・僕は日本人の間に生まれた日本人だから、

なかなか理解できないのは当然なんだけどさ。

 

少なくとも、仏教国が日本のようになったという話は聞かない。

じゃあ神道の影響なのかっていうと、

日本は神仏習合だの廃仏毀釈だのを経ているわけでねえ・・・

 

 

 

矛盾しているようにも思えるが要するに、

「異なる宗教をミックスさせて両方定着した」

「一神教要素が全くない」というのがキモなんだろうね。

 

仏教国は仏教的な形式主義を遵守する

・・・ために強権的な為政者の存在を許容していることが多く、

結局は為政者が一神教の神に相当する位置にいるわけで。

 

日本は長いこと神道の天皇を放置して、

仏教の侍が政治を担ってきたという、

極めてヘンチクリンな歴史があるから、こういう融合が実現できたんだろうよ。

 

絶対的な権威もなければ絶対的な基準もなく、

ただ「よいもの」だけを受容し、迎合する。

 

お飾りとして天皇がいるほうが楽だし、

たかが数億円で世界最強の外交官を育成できるなら安いものであり。

 

 

 

なにせ自らの手で王族をブッ殺したフランスでは、

イギリス王室マニアが世界一多いとさえ揶揄されているからな。

 

王様みたいに象徴的なものって、

あるのとないのとじゃ盛り上がり方がちげーのよ?

 

「お姫様が使ってる化粧品です!」

まあ、女の子は憧れるだろう。

 

「王子様がやってる部活動です!」

まあ、親はやらせてみたくなるだろう。

 

だから大統領って名前ではあっても、

実質的には王様みたいな扱いでチヤホヤされてるのがハリウッド映画。

 

あれがわかりやすく王族だったら、

もっと展開はシンプルでいいんだけどね。

 

 

 

 

結局、

人間は権威なり伝統なり歴史なり、

そういったものがないと困るし、その上、その先でしか生きられない。

 

日本は天皇と庶民の距離が遠すぎたから、

かえって象徴天皇としての地位確立が楽だったのだろうし、

庶民が文化の担い手だったから、権威化というものをよい意味で排斥できた。

 

政治家や宗教屋が勝手に設定した権威なんざクソ食らえってもんですよ。

 

面白ければそれが正義なんだよ。

 

パヨクどもが自分らの身内を担いで、

文豪だの作家だのアーティストだのとほざいちゃいるけど・・・

 

人気で担がれた神輿と、

これを担げと勝手に投げつけてきた汚物が、

同じであろうはずもなく。

 

 

 

 

日本は、こんなんでもまだ、「健全」なんだよな。

 

一神教(権威化)と共産主義(同調圧力)を排除し、個々人が「よさ」を吟味する。

周囲が、世間が、他人がではなく、

自分が望んで、最もよい自分であろうとする生き方。

 

・・・それはまさに「オタク」の生き方、あり方そのものではなかったかと、

まあ愚考いたしますれば。

 

必要なのは「自分が選んで同調すること」であって、

「他人が求めて同調させられること」ではないからな。

 

 

 

 

考えるのをやめたら日本人ではなくなるし、

綺麗事のために現実を叩き壊すようになったら日本人には戻れない。

 

先人たちはそうやって、幾度もの自然災害を乗り越えてきたんだろうね。

 

これだけが絶対の正解だ、権威だ、話題だ人気だと、

誰がそんなもんを決めるんだっつーの。

 

その場において最も適切なものだけが真実だ。

 

正しさは個人に宿るものじゃない。

それが正しいというならまず貴様が実践して示せ。

できないなら貴様は、無能でなければ詐欺師か悪党だ。

 

 

綺麗事を先にブチあげてから庶民は従えと、

要するにそういう無茶をやってきたツケが、

ドイツのロシア依存中国依存であり、その結果がウクライナ侵略。

 

 

・・・欧米人、外国人にはたぶん、そういう発想が欠落してるんだろうね。