いや、別に特別な話ではないよ?

 

かつてのブータン、インターネットすらろくに普及していなかった頃は、

「家族がいて衣食住があるから幸せ」くらいの、

とても当たり前な感覚があった、というだけ。

 

ネットが急速に普及して先進諸国・他国の情報が得られるようになったら、

隣の芝生が青く見えて幸福度が急激に下がって、

むしろ不幸だと思い込んでる側になってしまったと、まあそれだけの話だ。

 

 

 

 

 

・・・この教訓? から何を学ぶのかは様々だろうけど、

僕からはひとつだけ。

 

 

 

SNSだのYouTubeだのテレビ番組だの何でもそうだけど、

有名人や金持ちやインフルエンサーの日常を見る習慣は、

「絶対に」なくしたほうがいいよ。

 

毎日楽しそうにしていて羨ましい、それにくらべて俺は私は・・・って、

凹むだけなオチが目に見えてるから。

 

 

 

 

今日1日を最高に楽しむために1か月我慢してきた人の1日だけが記憶に残る。

だって楽しそうだから。

 

今日1日のために何年も我慢してきた人の1日だけが記憶に残る。

だって心底羨ましいから。

 

今日1日を楽しむ人の幸運が、10年に1度レベルのものであったなら、

自分にはない幸運なのかと嫉妬する。

 

 

 

 

楽しい、すごい、羨ましいことばかり見上げていたら、

間違いなくあなたの判断基準は狂うよ?

 

本当に羨むべきものって、目に見えないからね。

 

僕の育った家庭環境は日本の上位0.1%以内に入るほど裕福なものだったが、

教育に関する出資は出し惜しまなかったから、

料理だの裁縫だの、ピアノだのバイオリンだのバレエだのを学習できた。

 

「いわゆる金持ち」はそういうカネの使い方をする。

 

旅行に行ってバカみたいに高いだけのメシを食うことはしないし、

お土産自慢もしないし、

ブランドバッグや外国車を自慢することもない。

 

乗りやすい車、使いやすい日用品、上質な服。

それが高額ないし派手、あるいは有名であることには価値を見出さない。

 

和室の畳を新しくすることに躊躇をしなくていい程度の生活環境や意識は、

SNSで自慢するようなことじゃないだろ?

 

 

 

 

カネ使ってます自慢してる人を見て辛くなるくらいなら、

ライフハック(実際にはたいしたことをやってない)の有名人に嫉妬するくらいなら、

平凡に、普通に生きたほうがいいよ?

 

というより、友人でもない赤の他人の生活を見て何が楽しいんだ?

 

本当にそんなブルジョワジー様が実在するとして、

そいつの存在が何か、あなたの人生に関係あるのか?

 

あなたの今日やるべきことに、その芸能人やインフルエンサーは必要か?

 

あなたが10年、20年先を生きていくために、今そいつの動向を知る必要はあるか?

 

 

 

 

 

人生において考えうる限り最も無駄なことは、

交友関係のない他人の、ネット事情ないしSNS事情をうかがおうとすることだ。

 

自慢するのがお仕事な連中なんて、むしろ積極的に忌避するくらいでいいんだよ。

あいつらは身内の利益のために、宣伝を兼ねて浪費自慢してるんだから。

 

インフルエンサーってのは、自慢する仕事をやめられない奴隷なんだよ。

 

 

 

 

 

他人が判断した善悪や価値や評価ではなく、

あなたがなんとなく感じたものをこそ大事にしたほうがいい。

 

いくら他人に振り回されたって、あなたにはできないことがあるのだろう?

なら、自分にやれることから選べばいい。

 

必要のない、派手で見栄えのいい情報をカットして。

面白くないけど、堅実な情報だけを頼ればいい。

 

情報の氾濫と呼ばれる時代になって久しいけど、

そういうのって大事だよ?

流行だの話題だのを追う手間や集中力の浪費はバカのすること。

 

だから大谷翔平は、女遊びをせず野球に集中する。

藤井聡太は、バズり狙いなどせず将棋に集中する。

 

自分を磨くってのは、他人をアテにしないってことだよ。

 

 

 

 

目の前のことに集中すればいいんだよ、たかが自分ひとりの人生なんて。