よく議論される話題だが、実に簡単だ。

 

絵や文章は、どんなド素人でも、最悪小学生レベルのものを作れる。

映像作品も同じで、

スマホや家庭用ビデオカメラの画質でも、映画だと言い張ることは可能だ。

 

でも音楽だけは、

純然たるド素人にはマトモな和音やコード進行もわかりはしない。

なので、音楽はどうしても最低限度の作曲技能がある人を連れてくる。

 

そうなると、

映像、肉声、文字、脚本といったものが最低最悪になろうと、

音楽だけは最低品質が保証されやすくなる。

 

なので、

クソゲーやクソ映画の本体がクソすぎて「マシに見える」というのは不正確で、

稚拙な文章ないし映像に対して「音楽だけが本格的すぎる」が正しい。

 

音楽自体は決してクソなわけではなく、

美女と野獣のマリアージュ、というわけだ。

 

 

 

 

 

・・・普通に生きてると、

文章を書いて、絵を描いて、漫画を描いて、作曲もプログラミングもやって、

武道も殺陣(たて)もしたことがあるなんて、そんな経験のある人は稀だろうしな。

 

とりあえず何でも一度はやらされて生きてきたから思うけど、

最も専門性が高いのは音楽、次がプログラミングだと思うよ。

ナンチャッテでは最低限度の形にすらならない、という点でね。

 

プログラミングはパターンのゴリ押しで形にできなくもないけど、

露骨にパクらずに雰囲気に適した音韻や伴奏を思い浮かべるのは、

ちょっとイカレた(褒め言葉)何かが必要になるから。

 

まあ、狭い分野であるからこそ実力差もハッキリ出るわけで、

それゆえに作詞家や作曲家は、名前を出すだけで客を呼べちゃうわけだしな。

 

僕は何をやっても、どれだけよくても二流にしかなれないなと思ったよ。

あくまでも普通の人、平均的なド素人よりはマシだというだけ。

 

なまじ知力や体力の領域で、

他人を遥か上から観察できる感覚を知っているぶんだけ、

技能の領域ではその感覚が得られないことを、迅速に確信できてしまったわけだ。

 

 

まあ、うん。そういうことさ。