ひー父は、車のディーラーで働いていて、
ほとんど家にいない人でした。
私が子供の頃は、月に1~2回顔を見るかという…(笑)
(朝遅く、夜遅かったので)
進路とか、勉強とか、そんなことで怒られたことはなく、
高校生の頃は、わざわざ遠回りして、私の高校の最寄り駅まで送ってくれてました。
と、ここまではいいお父さんっぽいですが、
超ガンコで、ありがとうもゴメンナサイも言わないし、
違うって言っても自分が思ったこと曲げないし、
人の言うこと聞かないし、
笑わないし、しゃべらないし、
そのくせ飲むとうるさいし、
ひー母や、都合悪いときにはすぐ怒鳴るし、
(母、負けないけど)
ちょっと取っつきにくい父でした。
その父が、私の家から実家までの間の数分間で、
自力走行できないくらいに車をぶつけてきて、
しかも、どこでどうやってぶつけたかわからず、速攻免許返納しました。と同時に、
脳神経外科にかかりはじめました。
そこで出された漢方薬が効いたのか、
以前より穏やかになり、よく笑うようになり、
腰が曲がって歩幅が狭くなったけど、
散歩したり、たまには近所に飲みに行ったり、
私が連れていくコロンにセッセとおやつをあげたり(笑)
前より落ち着いた生活をしてました。
が、つい先日、
ひー母から「散歩に出たまま帰らない」と電話。
聞けば、2時頃散歩に行くと言って、
そのままいつもの飲み屋さんかな?と、上着を届けに行ったら「来てないよ」と言われ、
その時点で6時過ぎ。
外は暗くなり、どうしようと私に連絡してきて、大急ぎで実家へ。
私が着く直前、7時近くに自力で帰ってきましたが、
どこに行ったのか、どこを通ったのかわからず、坂を登った、行っても行っても行き止まりだった、と言います。
とりあえず無事で安心して泣けて泣けて、
でも、翌日簡単なGPS付きキッズケータイの契約をして、
ボタンを押せば私に繋がるように設定し、久留米絣でカバーを作り、
ケータイの使い方の特訓をしました(笑)
常に首から下げるように言いましたが、
そこが1番難しいですね、、、
で、たまたま金曜日に脳神経外科にの通院日だったので、私も付き添って一緒に行き、
父と母がいないところでドクターに報告。
すると、今後こうゆうことは増えるでしょう、
GPSは良いと思いますよ、と。
お薬とかでなにかできることは?と聞くと、
進行は止められません、と。
はっきりと病名を言われました。
ショックでねー、でも、言わなかろうと思って明るく振る舞って、
帰宅後のオットに泣きながら聞いてもらいました。
オットは、特に驚きもせず、その都度対応すればいーじゃん、と。
こうゆう時、とても頼もしいです。
誰しも迎える「老い」
まだ先だと思ってたけど。
ひー父も、もう77才だからね。
元気でいてくれるだけでいいや。
ひー父が迷子になった時、
オットも、たまたま家にいたチビも
一緒に探してくれました。
家族みんなに見守られて、幸せだ。
これからも、ちょいちょい実家に行く時間を増やそうと思ってますが、
(ひー母も疲れちゃうからね)
まだまだ元気でいてほしいと、素直に思いました。
今年もお花見行こうね、おとうさん。