祖父が亡くなりました。
本当にもうびっくりで青天の霹靂ってこのことかもしれないと思う。
今でも全然実感がない。
6月18日、日曜日の朝に母からLINEが来た。
祖父が肺炎で入院することになったこと、おじいちゃんは入院をとても不安がっているから励ましのお手紙を書いてあげてほしいとのこと。
すぐに了解と返信。
この日は予定があったので、翌日お手紙を書いていると母から着信が。
この電話で祖父がもう長くないと聞かされました。
は?????
私が最後に会ったおじいちゃんは焼肉ランチをもりもり食べていたんだが???
耳は遠かったけど、毎日お散歩に行く元気なおじいちゃんなんですが???
お手紙だって、焦らずに治してね、とかまた会える日を楽しみにしてるよとか書いたんです。
今はとりあえず大丈夫だから、容態が急変することがあればまた連絡するとのことで一旦電話を切りました。
そうは言われても本当に病気で伏せっているおじいちゃんなんて想像もつかなかった。
手紙はとりあえず書き上げてすぐにポストに投函した。
これが19日のこと。
翌20日、相変わらず祖父は小康状態。
私は帰省の準備を始める。
母には喪服と数珠を持ってきなさいと言われて、なんだか呆然としながらスーツケースにしまう。
本当にこんなど田舎に住んでいることをここまで恨んだことはなかったですよ!
もしも東京に住んでいたらこの日のうちに私は帰れたでしょう。
他の地域だとしても空港さえ自力で行ければいくらでも帰りようがあったんだ。
車の運転ができない私が悪いのは百も承知だけど、でも最寄駅まで車で40分(山道)はひどすぎるよ。
なんとか頑張れ、おじいちゃんと祈りながら22日の飛行機を予約しました。
22日はもともと夫が休みだったんです。
そして21日。
朝の段階ではおじいちゃんは昨夜と変わらず。
昼間は私が帰ったら空港からまっすぐ病院に向かうか、それとも一旦家に帰るかなんて相談をしていた。
翌日は早い便を予約してたから、荷造りの最終チェックを終わらせる。
そわそわしてまともに夕飯を作ったのかどうかさえ覚えてないや。
だけど21時になる少し前、祖父が亡くなったと父から電話が来ました。
間に合わなかった…
涙は出たけど、実感がない。
夢の中のようでふわふわしていた気がする。
お通夜は私と私の叔父の到着を待って、22日の19時からということになったけど…
悲しいんだか何なんだか、もちろん夜は全然眠れなかった。
22日はひたすら移動。
家から高知空港まで車で1時間半、高知から羽田、羽田から千歳、千歳から空港連絡バスで駅まで、迎えに来てくれた義弟と甥っ子と斎場へ。
やっとおじいちゃんと対面した。
ほっぺに触ると冷たくて、でも安らかな顔をしていて…
いや、本当に対面しても信じられなかった。
私は病気で苦しんでいる姿を全然見ていない。
記憶の中の元気なおじいちゃんと目の前の亡くなったおじいちゃんの落差に頭がくらくらした。
1月に会ったのが最後なんて。
そんなことって。
私は家族(両親、妹、祖父母)の誕生日にカードを送りつけるのが趣味なんです。
おじいちゃんは私のお誕生日おめでとうカードをとても楽しみにしてくれていたね。
自分で言うのもなんだけど、私は書道を習っていたこともあって字が上手です。(自分で言うな)
私の字を褒めてくれるのは母と祖父だけ。
特に祖父は「いやぁ、りすこは本当に字が上手だ、大したもんだ、書道の先生になったらいい」といつもいつも褒めてくれたね。
私はいい気になっておじいちゃん宛のカードは特に気合いを入れて書いていたよ。
今回送ったお手紙も素晴らしく上手に書けたんだよ。
見てほしかったな。
おじいちゃんは会うたびに、「りすこ痩せたんじゃないか?」と心配してくれたね。
え?もしかしてダイエットに成功した?と思って体重計に乗っても、全然痩せてないしむしろ太ってたよ。
おじいちゃん!と心の中でツッコミを入れたよ。
心配しなくても今も痩せてません。
いつもトリトンに行こうって誘ってくれたね。
今のサ高住に入る前、一軒家に住んでた頃はよくお寿司パーティーをしてくれたね。
手作り握り寿司です。
出来上がったお寿司の数を数えるのが子供だった私と妹の仕事でした。
あと軍艦のシャリに海苔を巻くのも。
懐かしいや。
葬儀の関係が全部終わった後は叔母が祖父母の部屋に叔母がしばらく泊まっていた。
祖父の残した契約関係の整理でみんな慌ただしく、寂しさを感じることはあまりなかったかな…
今は私ももう高知に戻ってきているけど、次に帰るときは喪失感を感じるのかもしれない。
ツイッターで祖父の最期に間に合わなかったことをツイートしたら、フォロワーさん(例の異邦の騎士を借りてきた子)がとても優しい丁寧なDMをくれて読んで思わず泣きました。
ツイッターをちまちまやっててよかったと思ったよ。
元気なおじいちゃんしか記憶にないのは幸せなことかもしれない。
いつだっておじいちゃんの笑顔を思い出せるもん。
ずっとずっと大好きだよ。