年末ですね。寒い寒い。
ただいま札幌に帰省中。
今夜は義実家訪問の予定があって、やや憂鬱なりすこです。
タイトルについて。
私は読書が好きで、好きなジャンルはミステリーで、ほとんどミステリーしか読みません。
中でも特に好きなのはクローズドサークルのフーダニットもの!!
古今東西あらゆるクローズドサークルのミステリーを読みたいと思っています。
綾辻行人の館シリーズにちょっと飽きて、違う作家さんが読みたい…できれば日本の作品がいいと思っていたところ、西村京太郎先生のクローズドサークルものがあると聞いて読んでみました。
『殺しの双曲線』です。
ネタバレありです。
と言っても感想はほとんど書かないかも。
双生児の小柴兄弟が強盗を企てるパートと、雪に閉ざされた山荘で起きる連続殺人事件のパートが交互に並んでいます。
小柴兄弟に翻弄される警察にはやきもきさせられた…
昔のミステリーに出てくる警察は間が抜けている…
今まで読んだ中で一番の間抜けは『リラ荘』の警察なので、それよりはうん…頑張ってるけどさ…
科学捜査のない時代ってこんなものなのかな。
観雪荘のパートはまさにクリスティの世界。
わけもわからず死体ばかり増えていくのは恐ろしい。
犯人が絶対この中にいるはずなのにわからない。
疑心暗鬼になり、表面上はそれを取り繕ってみたり。
だけど人数が減っていけばもうパニック状態ですよ。
この恐怖感が私は好きなのかな…
絶対に巻き込まれたくないけど、小説を読んではらはらドキドキびくびくしていたい。
私があれ?と思ったのは、五十嵐の提案で集められた人の共通点を探している会話シーン。
ほとんどのメンバーが同時期に東京で中央線を利用していたことが判明したところ。
…!
あのドラマに似ている…
と思うりすこ。
あのドラマというのは私がすごーく小さい頃、(何年前かもわからない)親と一緒に見た2時間ドラマのこと。
とんでもなく恐ろしくて、幼い私はしばらくぶるぶる震えて、今でもあのドラマは恐ろしかったと思い出すほどのもの。
大人になってからあれはなんてタイトルだったのか…とネットで検索しても、結局わからず長い間謎となっていたドラマです。
私が記憶しているのは雪、温泉、駅のホーム、酔っ払いに絡まれる女性、女性の周りの駅利用客は見て見ぬふり、彼女は結局線路に転落して亡くなる、という要素。
やたら駅のホームの場面が印象的で、これが犯人の動機になっていることまで覚えていたのに、肝心のドラマのタイトルが全然わからなくてさ!
確か船でしか行けない温泉旅館だった…という記憶を頼りに舞台になった温泉は富山の大牧温泉ってことまではわかったんです!
だから大牧温泉がロケ地になったサスペンスドラマを調べたけど、どうやっても出てこないの!
諦めていたけど、どこか頭の片隅にあったドラマにこの『殺しの双曲線』はなんとなく似ている…!
駅で人が亡くなったこと、周りの無関心のせいで亡くなったように見えること、これは大きな共通点かもしれない…
雪山の山荘と温泉旅館じゃ違う気もするけど、構成要素は似てる気がする…
そんなことを思いながら、先程読了しました。
読み終わってもいまいち確信が掴めなかったので、改めて「殺しの双曲線 ドラマ」で検索したらありました!!
まさに私の探していたドラマはこれだ!!
はーーーすっきりした。
ドラマのあらすじを読む限り、内容は原作からはだいぶ改変されているようだけど、ほとんど私の記憶通りでした。
はーーー本当にすっきりした。
探して探してやっと判明したってより、なんとなく手に取った本が答えだったことが嬉しいです。
このぐらいはっきり覚えていたんだから、ドラマを見た当時のりすこは小学生かな。
小学生に2時間ドラマ見せちゃだめだw
今見たら、なんだ意外と怖くないじゃんって思うだろうな。
でも昔のドラマだからけっこうおどろおどろしいシーンもあったのかもしれない。
…87年放送か。
私、2歳。ということは再放送を見たのかな?
原作の犯人の動機がちょっとあんまり納得いかないような…
ドラマの駅のホームで助けを求める女性を見て見ぬふりした客達の冷淡さが頭にこびりついてるせいかもしれないけど。
あのシーンは子供ながらにかわいそうと思った記憶。
原作の犯人たちには感情移入できないな。
自分たちの行いを正義だと言い切る早川だか西崎を、最後に工藤が追い詰めるシーンは救いかな。
自分たちは間違っていないと信じる心を折ってしまえばいい。
銃を使った犯罪を企てる以上、イレギュラーで人に危害を加えるかもしれないことを少しも想像してなかったのか?
それは甘いです。
いやーなんにせよ、本当にすっきりしました!
調べてみると、なんと明日CSでこのドラマが放送になるみたいですね!
なんてタイミング!
帰省してるのでCS放送は見れないけど、いつか機会があれば見てみたいな。