今年は映画を100本観ようと決めているりすこです。
今年観た中じゃ『go』『シャロウ・グレイブ』『特捜部Q』シリーズが好きです。
こっちのブログにはもう映画のことは書かないと決めてたんですけど、今日観た映画がとっても素敵だったのでちょっと書かせて。
その映画は『君の名前で僕を呼んで』。
ちなみに30本目。
こんなに隅から隅まで美しい映画を初めて観た。
素敵すぎるよ…
普段は血生臭い映画を観ることが多いので、こんな映画とは本当は縁がないはずだった。
ただザ・シネマのCMを流し見してた時、この映画が流れて、津田健次郎さんの吹替の声を聞いて心臓を鷲掴みにされた。
津田さんの声、大好きなんだよ!!
私はヲタクなので好きな声優さんはたくさんいるけど、純粋に声だけで好きなのは間違いなく津田さん。
津田さんの声だから呪術廻戦はナナミンが推し。
いざ観てみると、そんな不純な鑑賞動機は木っ端微塵にされました。
あ、もちろん津田さんは最高に素敵でした。
もう最高すぎて他の褒め言葉が浮かばない。
かっこよくて色気があって大好きな声。
エリオとオリヴァーが美しく愛し合っていて、BLだとかゲイだとかそんな括りは本当にどうでもいいと思った。
人が人を愛することに男も女も関係ない。
ストレートとか同性愛とか、バイセクシャルとかことごとくどうでもいい。
異性を愛しようが誰を愛しようが、そこには愛だけがある。
誰かを愛することは間違いなくその人を素敵にしてくれると思った。
オリヴァーを好きって気持ちがだだ漏れだよ、エリオ…
オリヴァーと同じダビデの星のネックレスをするようになって、オリヴァーを想ってその星を噛む。
避けられてるのかと不安になりながら、彼の立てる物音を聞く。
オリヴァーは?っていろんな人に訊くもんだからかわいくて仕方なかった。
二人はよくじゃれあっていて、エリオはやっぱりオリヴァーに甘えているようで微笑ましい。
エリオからするキスもじゃれるようなキス。
オリヴァーはそれを受け止めて、ロマンチックなキスを返す。
本当に何もかも綺麗すぎて言葉にならん…
セックスもするけど、いやらしさが全然ない。
愛してるからキスをして抱き合う。
他のものなんていらないってきっと二人は思ったよね。
駅で別れた二人に泣いた。
余計なことを話さないで、ただ抱き合う。
駅でお母さんに迎えにきてって電話するエリオにも泣いた。
もうこの辺からずっと泣いてた。
お母さんの車で帰ってきたいつもの町は、私の目にも色褪せて見えた。
もうどこにもオリヴァーはいない。
エリオのお父さんとお母さんがこれまた、本当に素敵なご両親で、エリオとオリヴァーの関係を知りながら優しく見守っているの。
落ち込むエリオの頭を黙って撫でるお母さん。
お父さんがエリオに話す言葉はよかった。
「普通の親なら早く立ち直って忘れてほしいって言うだろう。でも自分の心を押し殺すのはもったいないことだ。我慢をすると心が削られていく。そうなってほしくない」ってとっても優しく話すの。
泣いた…本当涙もろくてさ…
ラストシーン、暖炉の火を見ながら泣くエリオ。
エリオの俳優さん、素晴らしい演技力だよ。
私も一緒に泣きました。
失恋なのかな、オリヴァーと過ごした日々は戻らない。
オリヴァーは自分のものにはならない。
一度は結ばれたはずの愛する人が他の人と家族になるって、どれだけ苦しかったか。
「何一つ忘れない」ってオリヴァーは言う。
本当にオリヴァーは忘れないんだろう。
エリオ、大丈夫。
君は強くて素敵な子だよ。
本当に隅々まで美しい映画。
オリヴァーはめちゃくちゃなイケメンだし、エリオも綺麗な顔をしていらっしゃる。
エリオの弾くピアノは美しい。
この町も一日中写真を撮って回りたいぐらい綺麗な場所だった。
どこを撮っても絵になりそうで、溜息が出ましたよ。
青い空、プールのきらめく水面。
果樹園のプラム。
テラスでの食事。
エメラルドグリーンの海。
夕暮れの中のシルエット。
開け放った窓の向こうに揺れる緑。
石畳の道に停めた自転車。
上げれば切りがない。
あと車も最高にかわいいのがたくさん出てくる。
フィアット万歳。
夏のちょっと気怠い空気感が伝わってくるのも良かった。
本当に今日は朝からイライラすることがあったけど、全部吹っ飛んだ気がする。
素敵な映画をありがとう。