タロットリーディングで「大切なこと」 | 意識デザイン


昨日は、ぼくが講師を務める『トート版タロットレッスン』のリーディング練習会をさせていただきました。

けっこうガッツリやるので、時間内にお伝えしきれなかったことを、今朝メールで補足しました。
 
たぶんタロットというか、占いの本質にかかわることだから、占い全般に興味のある方のために、その内容を公開しちゃいます^^

 
 
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(1)どこまで相手に踏み込んでいいか?
 
練習会の中でお伝えをしたとおり、基本は「相手の様子を見て」ということになります。だからコミュニケーション力が大切なのです。
 
でも、それと同時に「遠慮しすぎないほうがいい」というのも、昨日申しあげたとおりです。
 
まぁ、大前提として何のためにタロットリーディングをするのか、ということにもよりますが……。
 
ただ単に親しい人と楽しい時間を過ごすことが目的なのであれば、率直に言ってカードと関係あってもなくてもできるだけポジティブな言葉を伝えておきさえすれば、それでいいでしょう。
 
でも、それ以上の何かを志しているのであれば、やっぱり相手の心に響くということを意識したほうがいいです。
 
ぼくの感覚でいうと、まずは相手のハートの扉をノックすること。
(扉を蹴破ったり、いきなり土足で踏み込んではいけないけれど💦)
 
扉が開いたらば「そこから、さらにもう一歩」ということはありうるけれど、まぁ、それはフールチャイルド=タロットの神さまが味方をしてくれるかどうかにかかっています。
 
初対面の人、親しい人……、いろいろいな方がいらっしゃるけれど、どんな方が相手でもまずは20分でクライアントさんのハートに響くノックができるかどうか、、、もしそれができなかったら、多分その方があらためてセッションに来てくれたり、誰かをご紹介してくださることはないと思った方がいいでしょう。
 
 
 
(2)ぼくは講評に際して、たとえば定年後の起業だとか、あるいは墓じまい(というか、家系のカルマ)に関する「前提となる話」をしました。
 
それは直接にはタロットリーディングの範疇外の話かもしれないけれど、生々しい実例をたくさん見てきた立場から申しあげると、「タロット以前」の部分を押さえておかないと、ちょっと危険です。
 
「なるべく純粋に、タロットだけでズバリ‘当てる’」というよりは、すべての情報や要因を踏まえ尽くしたうえで、それだけでは見えない何かを探るためにタロットを使う、ということをお勧めしたいです。
 
 
 
【補足】

A.起業について
 
正確なデータがあるわけではないのですが、ひとつの情報として起業後5年以上、ビジネスをつづけられるのは全体の10%前後だと言われています。
 
ぼくが直接見聞きしている情報としても、そんなものだと思います。
 
つまり簡単ではないんです。
 
ぼく自身が、「起業」について誰かから相談を受けた際、「タロット以前」に判断するのは以下の項目です。 
 
・主目的は「やりがい」なのか、「お金」なのか?
 ※「やりがい」なのであれば、成否は脇に置いてやっちゃったほうがいいです。
 ※「お金」なのであれば、下記に掲げる項目を踏まえておいた方がいいと思います。

・若いかどうか?
 ※なりふりかまわずガムシャラになれて、万一失敗しても、その経験をその後に人生に生かし、やり直すことができる。
 
・商売の経験があるかどうか?(実家の家業を含む)
 ※「給与生活者」の人生と「事業主」の人生は、「ペットや動物園に住む動物」と「野生の動物」ほどの違いがあります。
 
・起業をしようとしている仕事で、すでに実績があるかどうか?
 ※未経験分野でうまくいくかどうかは「賭け」です。
  「お金」が目的なのであればあまりお勧めはしないし、
  できれば軌道に乗るまでは別にお金の算段をしておいた方がいいです。
 
 
 
B.家系のカルマについて
 
よい家柄(先祖に偉い人がいたとか、代々土地を持っているとか、由緒ある苗字)なんだけど、子どもが結婚しない、あるいは子孫が生まれない、生まれても女の子ばかり、男の子の場合は病弱だったり短命だったり、問題を背負いがち、親族の仲がよくない……。
 
そんなご家系は、かなりの確率で家系のカルマを背負っているとされます。
 
よい家柄というのは、もし先祖が武士だったら人を殺しているし、庄屋や名主のような地域の有力者だったら小作農たちから年貢の取り立てをしていたり、他の人の苦しみのうえに繁栄をされていたことが多いです。
 
いまはもう昔ほど「家」という観念はないけれど、集合的無意識というのは何百年、何千年という集積があるので、いまだに大きく作用をしていると考えられます。
 
分かりやすくいうなら、昔風の言い方で「家が栄える」方向にむかうかどうか。
 
スピリチュアル的にいうと、カルマの大きい家系にある方は、きちんと先祖供養をした方がいいとされます。
先祖供養というのは、形式的なお墓参りとか、お坊さんを呼んで……みたいな話ではなく、あくまでも気持ちの問題です。
 
ご先祖さまに、いまの自分たちがあることを感謝し、ご先祖さまたちがきびしい時代を生き抜いてこられたことを慈しみ、その過程で自然の調和を乱したり、他の人を苦しめることがあったのであれば、それが癒されることを祈る……、そんな感じです。
 
もちろん、こうしたことというのは価値観が絡んでくるので、当事者の方には、ひとつの考えとしてお話を伝えて、あとはご自身の判断に委ねればよいと思います。
 
 
 
 
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インターネット『トート版タロット・レッスン』
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心理占星術研究会に主催していただいているインターネット動画レッスンです。
 
年に2-3回新規受講者を募集していますが、4月にあたらしいクラスがスタートの予定です。
 
☆第1期:イントロダクション
(4月17日スタート)
 
まず最初は「イントロダクション」から。
 
ご関心のある方は、ぜひご覧ください!

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