昔々(・∀・)
私がまだ22歳くらいの頃…(・∀・)
私がいつも行動をともにしていた仲間の数は6人ほどでした(・∀・)
が(・∀・)
イベントがあるたびに顔を合わせる別のグループというか、そういう人たちが周りに増えてゆき、6人が8人になり、さらに2人追加して10人ほどになりました(・∀・)
仲良くなったきっかけは、打ち合わせ無しに同じ作品のコスをしている率が高かったから。
あと、マイナーな作品のコスを仲間のうちの2人だけでやってたとしても、それがなにの作品の誰なのか判ってくれたりしたから(・∀・)
つまり、非常に趣味が合うオタクが集団化していたわけであります。
わたくしどもは、例外はあったものの、基本的に男装をしておりました(・∀・)
私は初期は女装もしておりましたが、レイヤーあるあるの、変な人がいつも写真撮影の許可を求めてくるという……(・∀・)
簡単に言えば、変なカメコに好かれがちだったので、うざくなって女装を封印したのでした(・∀・)
そうしてみると身が軽くなり、少年キャラのほうがハマるということがわかったため、その後はずーっと少年キャラをしていました。
私の周りは私と同じ身長の子が1人、身長の低い子が1人いて、他はみんな背が高く、男装するには有利な人ばかりでした。
また、自分含めてみんな熱のこもったオタクで、隠さずに自分の妄想を口から垂れ流したり、会場に設置してある天蓋ベットに私を不意打ちで押し込んで私が抗議するときにはもう仲間がシャッターを押していたり、バラの花びらが散らしてある床にでうつ伏せ頬杖ポーズを決めさせられたり、そこに1人ずつ仲間を追加してゆき、最後は知り合いのぜんりょうなカメラマンさんを呼び止め、全員でバラの花びらを浴びたりしていました。
日常生活でそんな遊びが許されることはないので、大変楽しかったのを覚えています。
ある日(・∀・)
イベント帰りのファミレスで次のイベで何をするか会議みたいなのをしていた時、私以外の他の仲間が共通して知っていたネオロマゲームのタイトルが上がりました。
私は全く興味がなかったのですが、仲間に誘われ、資料を見せてもらいました(・∀・)
すすめられたキャラは、髪型が特殊な石田キャラでした…。
どうやってそのお団子にするのですか、と、思ってパラパラとゲーム本を見ていたところ、このこなら大丈夫そうという子がいました。
浅川ちゃんボイスの金髪ボブの鬼の子です(・∀・)
結局私はその子のコスをすることになり、衣装をつくりあげました。
その衣装は、今だからいいますが、学校のミシンで休み時間に縫っていた記憶があります。
合わせの日、仲間の中で1番背の高かったおねえさんが、リズヴァーン先生?とやらをやっていました。
完成度が高く、とてもかっこよかったのですが、姉さんは真冬の会場のあの寒いテラスで集合写真を撮ったあと、私に言いました(・∀・)
「ひとちゃん、お願いがある。今から倒れるから踏んで(・∀・)」
と…。
「え、踏むっ(・∀・)!?」
「そうそうそう、ほんと!ちょこーっとでいい(・∀・)」
「いやいやいや、そういう問題じゃなくて、踏めないです(・∀・)!」
「一生のお願いだから(・∀・)!」
「えっ(・∀・)!?」
「鬼の子に踏まれるの夢で…、生意気な少年に踏まれる男になりたかったんだって(・∀・)!」
この間、仲間たちは実に面白そうに笑っておりました。
誰も助けてくれませんでした。
というか、知らないレイヤーさんたちも、撮影時に知り合った子たちも付近で笑っておりました。
ここまでの大事になると、もう踏むしかないです。
というのも、真冬なのでしかも雪が降ってる海辺が……ベイサイドが会場だったので、もう私の衣装では寒すぎたのでありました。
短パン小僧でしたからね(・∀・)
早く屋内に戻りたい気持ちもあり、みんなの変な期待に応えたいというサービス精神も加担して、私は…(・∀・)
「踏むってやっぱり無理だから、足乗せるくらいで勘弁してください(・∀・)」
と言いました。
しかし…
「一生のお願いだから、軽くでいいから圧力をかけて!夢なんだから(・∀・)!」
と、姉さんは言いました…(・∀・)
正直こちらが身の危険を感じました。
が、
もうほんとこの人の夢を叶えるためなんだから仕方ないな(・∀・)
と、思い、踏んであげたほうが先生のためだ、と…踏みました。
茶色のブーツで踏みました。
当たり前ですが、私どもはレイヤーですので、仲間たちがシャッターを切ります。
しかしその世にも珍しい光景に知らないレイヤーさんたちも興味を持ち、
「すみません、撮影いいですかー(・∀・)(・∀・)」
と、寄って来たのでした(・∀・)
私たちは色んな意味でガタブルしながら撮影に応じ、室内に戻りました(・∀・)
すると、仲間の1人が言いました(・∀・)
「ひとちゃん、ちょっとそこのバラの垣根で腕組みしてくれるー?そうそう。でーー、ゴミを見るような蔑み顔で、斜め下見てほしい。そうそうそう。そのままでー……(・∀・)」
次の瞬間、ポーズ指定してきた仲間が私の視線の先で丁寧な土下座を決めました。
当然ながらわたくしどもはレイヤーでありますので、仲間が次々とシャッターを切りました。
その日私は『知りもしなかったゲームの少年コスをした結果、生意気小僧にいたぶられたいドMな姉さんたちの夢を叶えてあげる妖精になった』、という、貴重な体験をさせてもらいました。
私はあの頃本当に、今思えば本当に愉快に平和に生きていたのでした。
パターンを引いていると、あの頃のおかしな体験がよみがえってきて、とても楽しい気持ちになります。
私はあの中では本当に常識的な天然でしたが、今の私は率先してボケにはしるコミュ力の塊です。
…月日が立ち、どこまで変化させられても、あの頃のアホな日々は遠くの星星のようにいつまでもきらめいております(・∀・)
さぁ…(・∀・)
今年もまた新たな伝説を自分の人生に刻みたいと思います。
下瞼のシワ………(・∀・)
撮影の日だけでいいから消えてほしい…。