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こんにちは!一橋大学硬式野球部マネージャーです。
ここでは、日々の練習や試合の様子をお伝えしていきます。

こんばんは!前年度マネージャー長を務めさせていただきました、4年マネージャーの早渕です。

 

 

丁度選手ブログを拝見していたところ、尾実からの催促があったので、引退ブログをそろそろ書こうと思い立ちました。

 

 

最近は遂に卒論に手を付け始めましたが、1月半ばに本当に終わるのかと不安でいっぱいです。しかしながら、引退し遥かに時間の融通が付きやすくなったので、自分に甘えず完遂したいと思います。

 

 

さて、本題に移ります。引退し、自由に自分を表現できる最後の場だと思うので、形式に捉われずにありのままを書いていこうと思います。

 

 

〇高校時代〇

 

私は国立高校に入学してすぐに、硬式野球部にマネージャーとして所属することになりました。入部の動機は、当時の先輩マネージャーを見て、裏方の立場でも関わり方次第で勝ちに貢献できるんだと強く感じたことでした。

 

 

例えば、栄養学を学んで選手の食生活について自主的に助言をしていたり、普段のミーティングでも適格に発言していたり。何より練習補助の一つを取っても、選手が必要としている動作や情報を汲み取って全力で行動している姿がかっこいいと思ったのを良く覚えています。

 

 

だからこそ、平日の朝昼放課後の練習、土日の1日練習、帰宅してからの業務がどれほど大変でも、「私もこうありたいな」という先輩への尊敬の念から身を削って頑張れたのだと思います。結局、三年間を通しても、その先輩方の人となりを吸収しきることは出来ませんでしたが、今でもそれぞれが自分の好きなことを突き詰めている姿から密かに刺激を受けています。

 

 

恐らく私の引退ブログなんて見ていないと思いますが、当時の先輩方は今でも大好きで尊敬しています。

 

 

しかしながら、考えてみれば高校時代のいわゆる熱血体育会部活に所属していた経験が、良くも悪くも大学時代の葛藤に直結していたのだとも思います。

 

 

〇大学時代〇

 

またも硬式野球部に入部しました。理由は、大学生活を通して、もう一度必死に何かを頑張りたかったことと興味のあるスポーツが野球しかなかったことです。

 

 

大学のマネージャーは高校時代とは異なり、OBOGの方や業者さんとのやり取り等、より裏方での側面が強くなりました。だからこそ、大学のほうが、マネージャー間のコミュニケーションを大切にしている分、良くも悪くもチームに直接貢献しづらいと思ったのが私の最初の印象です。

 

 

私が持つマネージャーに対するイメージと大きく異なる部分があったからこそ、もちろん先輩方の尊敬できることは自分なりに吸収しつつも、様々な違和感が募っていっていました。

 

 

「何で同じチームなのにミーティングには出ないで片付けを優先するんだろう」「一人でできる業務を複数人で行っているんだろう」「実質意味がなさそうなのに、何で続けているんだろう。改善したり打ち切ったりしても良いのでは」等、最年少の自分には意見できなさそう、かつ今まで当たり前になっていたものを乱してしまいそうだなという感想が沢山湧き上がってきました。

 

 

それに対して私は、これは自分自身が上級生になった時に変えるべきものだと踏ん切りをつけたからこそ、自分の気持ちがチームから徐々に離れていき、人数が多くやりがいを感じにくい中で、なぜ野球部に所属し続けたいのかを頻繁に考えるようになりました。

 

 

≪自分の中で出した答え≫

 

沢山考えて出した結論は、自分が所属するチームを客観的に見過ぎたあまり、自分自身のモチベーションが「このチームで勝ちたい」から「野球が作り出す特有な空間が好き。だからこそ、自身もそこに携わりたい。」にずれているということです。

 

 

考えてみれば昔から、私は吹奏楽や場内放送が球場の雰囲気を形成していたり、選手が試合で感情を爆発させる瞬間やそこに行きつくまでの裏ドラマが好きでした。だからこそ私は、”勝ち”がモチベーションでない以上、チームに所属するべきではないし、スポーツメディアの運営等もっと別のやり方でアマチュア野球に携わるチャンスがあると考えるようになりました。

 

 

だからこそ、部活動を一時はやめようと決断しました。しかしながら、自分自身をここまできちんと言語化して人に伝えることが苦手であったこと、人とは明らかに違うからこそ選手には受け入れてもらえないと分かっていたことから、最後まで詳細を伝えられませんでした。そして、選手との対話から自分の中で半ば納得しながらそのまま最後まで続けるという決断をしました。

 

 

結果論、「やめる」という決断から逃げてしまった弱い私でしたが、その選択肢にしかない学びはあると考えているので、どちらにせよ後悔してませんし、後悔しなかったと思います。

 

 

≪上級生になってから≫~今後の戒め~

 

最上級生になり、マネージャーが学年で1人だったため、自動的にマネージャー長になりました。創部100周年を迎える年度にこうしたポジションに立ち、様々なことを任せていただきましたが、いまいち成長できなかったというのが正直なところです。

 

 

しかし、当時の自身のマインドセットや時間的制約を考えると、充分一生懸命頑張ったと思うので全く後悔はないです。なので「後悔」ではなくて「今後の戒め」です。大きく分けて二つあります。

 

 

①スキルの伸ばし方

 

私には圧倒的に悪い部分があると考えていて、それは「7割の力で自分を良く見せられてしまう」ことです。実際、最上級生になってから、大変ありがたいことにOB・OGの皆様から褒めていただく機会が以前よりも増え、指摘も格段に少なくなりました。

 

 

これ自体は、先輩の良い面を盗むなど努力ができたと同時に、何よりも先輩方に厳しくも温かい指導を沢山していただき、成長したからだと思います。実際、下級生の頃は大雑把な性格から圧倒的に仕事ができず、迷惑をかけたことも多々あったので。

 

 

ですが問題は、最上級生になってから仕事に対する穴埋めに全力で取り組めなくなってしまったことです。裁量権が大きくなったことでやりがいは上がりましたが、成長スピードは格段に落ちたと感じております。

 

 

そのため、4月からはまた後輩の立場に戻り、多様なスキルを盗む機会に恵まれることをありがたく思うと同時に、自身が上の立場になった時の仕事に対する姿勢については、この経験を活かして変えていきたいと思っています。

 

 

②リーダーとして

 

立場上、同期マネがいない私は一人で判断を下さなければいけない場面が多くありました。だからこそ、その判断に対して後輩が疑問を持つことは当然あったでしょう。また、このブログを最初から読めば一目瞭然だと思いますが、私はいままでいたマネージャーとは全く異なるタイプなので、それに対するストレスもあったと思います。

 

 

恐らくですが、それを互いに分かり切ってたからこそ、この1年価値観の違いを感じたとしても、割り切って後輩たちはついてきてくれていたのだと思うのでとても感謝しています。

 

 

ただ私自身は、その中でもどうにか周りの意見を聞き、それに合わせた空間作りを心掛けていたので、いっぱいいっぱいだった部分がどうしてもありました。そこで、現役時代そこまで手は回らなかったものの、引退し自分に余裕ができて一番に考えて思ったことは、「どんな人でも改善点はあること」です。

 

 

3年生以下のマネージャーは皆自分の軸を持っていてとても優秀です。そのため、任せられることは後輩に頼りつつ仕事をしていました。それ自体はとても良いことだと思いますし、代々そうでした。

 

 

しかし懸念点となるのは、その人に任せきりになってしまうということではなく、マネージャー内で仕事を横断して改善点を指摘し合う文化が備わってないことです。例えば、私は会計学を勉強していたので、事前に会計の資料に対する改善点を見出すこともできたでしょうし、企画に関する案だったら「もっとこうすればスムーズに進む、面白くなる」などの意見を出すことも可能だったと思います。

 

 

人数が多い中でもこうした文化が確立されていなかったということは、互いにストレスがかかるし難しいことだったのだと思います。でも、そこで殻を破って、より横断的に仕事を把握することで、結局OBOGさんの意見に頼り切りになってしまう状況を改善することができたのだと思います。

 

 

また、そうすることで、互いの能力を正確に把握することにも、互いを理解し支え合うことにも繋がると思います。私は勇気を持てずに、既存の文化を変えることに挑戦できませんでした。

 

 

そうはいっても無理して時間的コストをかけてそうする必要も特段ないと思います。ただ、私が個人的に思った先輩としての役割で最低限必要なことは、後輩に裁量権をしっかりと与えつつ自主的に改善点を見出し指摘をしていくことだと思っています。

 

 

私はそれができなかったので、社会人になって後悔しないように肝に銘じますが、後輩には自分なりに嚙み砕いて理解し実践してほしいと思っています。めっちゃ上から目線ですみません。

 

 

≪最後に≫

 

ここまで堅苦しく読みづらいブログを最後まで読んでくださった方はありがとうございました。最後にはなりますが、こちらは形式通り各方面へ感謝の意を表し、締めさせていただきたいと思います。

 

 

~先輩方へ~

 

私が悩んでいた分、ご迷惑をお掛けすることも多くあったと思います。それでも温かく、最後まで見守ってくださった先輩方には感謝してもしきれません。プライベートでも沢山仲良くしてくださり、楽しい毎日を過ごせました!本当にありがとうございます!

 

 

マネージャーの先輩方へ

 

本当に今までありがとうございました。一人一人が自分自身のポジションを見つけつつ、支え合って過ごしていた姿を今でもとても尊敬しています!特に100周年を迎えるにあたって、周りを巻き込みつつ一から事業に一生懸命取り組まれていたからこそ、私も「こんな風になりたい!」とやりがいを持って取り組むことが出来ました。また、私は人に頼ったり甘えたりすることがとても苦手ですが、いつだって温かく迎えてくださったり、親身に相談を乗ってくださり、私の心の支えでした。上で一人になってから、先輩がいてくださったありがたさを日々痛感していました。本当に感謝してもしきれません。

 

 

~同期へ~

 

普段は散々馬鹿にされますが、いざという時に温かい言葉をかけてくれていて、それが何だかんだ心の支えでした。後輩に対して、自分たちの考えを伝えることはもの凄く体力がいるし難しいことだったと思いますが、根気よく筋道を通しながら丁寧に物事を考えていたところはとても尊敬しています。上の代と大きく違ったからこそ悩むことも多かったと思いますが、1年間この代でできて本当に良かったです。

 

 

雅也へ

 

私とは性格が対照的だったからこそ、一緒に仕事しやすかったし、ものすごく頼りになりました。正直、同期マネージャーがおらず大変なことは多々ありましたが、雅也を頼れることは精神的にとても助かっていました。本当にありがとう。

 

 

~後輩へ~

 

後輩にも散々いじられていましたし、生意気だなと思うことも多々ありましたが、後輩がとても話しやすかったので部活も楽しくできました。練習前後の自主練に一生懸命取り組んでいる姿を見て、いつも刺激をもらっていたので3部復帰も頑張ってほしいです!影ながら応援しています。

 

 

マネージャーへ

 

今まで本当にありがとう!こんなに色々拙い先輩だったけど、仲良くしてくれて嬉しかったです。今のマネージャー4人を見ていると、全員が全員タイプが違うなと思うけど、真子と司が上の代だから不思議と上手くいくだろうなと思っています。チームの勝に対して想いが強いからこそ、モチベーションの持ち方に悩んだり、責任を重く感じたりすることが多いと思うけど、最終的には最後まで頑張って続けたことが一つの糧になるから、気負い過ぎず楽しんで頑張ってほしいです!

 

 

~OB・OGの皆様へ~

 

今まで多大なるご支援をいただきありがとうございました。100周年記念祝賀会に携わらせていただきましたが、幸運にもお世話になった方に直接お会いする機会となり、大変嬉しく思っております。皆様の存在があってこそ、部が成り立つことをマネージャーの立場から痛感する機会が多く、感謝してもしきれません。また、私自身個人的にお世話になったOBOGの方が多くいらっしゃいますので、いつか直接感謝を述べる機会があればいいなと思っております。今後は、一OGとして皆様と一緒に部を応援していければと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

ここまで長々と読んでいただきありがとうございました!部活動を含め、大学生活に悔いはありません。

 

 

 

2023/12/05  4年 早渕真宙