普段は子連れでスーパー行くのは避けてるんだけど、やむを得ず立ち寄る羽目になったときのこと。
久しぶりのスーパーにはしゃいだ子供達が、カートを押すと言って聞かない。そんなにたくさん買わないからカートはいらないと言っても、おもちゃじゃないんだから押しちゃダメと言っても聞かない。
幸いそこまで混んでいなかったこともあり、私が手を添えながら押させることにしたのだけど、今度は長女と次女で主導権争いが始まり、嫌な予感的中、次女が奪ったカートが買い物中の高齢男性にぶつかってしまった。
次女を叱りつつ慌てて謝ったのだけど、謝り方が悪かったのか、振り向いた相手の目が据わっている。
「何やってんだよ!気を付けろ!!子供にカートを押させるな!!!」
完全にその通りなので平謝り…だけど、怒りは納まるどころかますますヒートアップしていく。
「今すぐやめさせろ!子供から目を離すな!!これだから子供連れは迷惑なんだよ!!!」
これは大変なことになったぞ…と思いつつも、私が何を言っても聞かない次女のこと、たまにはヨソ様にガツンと怒られる経験も必要であろう…ともチラッと思ったんだよね。
「本当にすみません、失礼いたしました!ほらもうやめなさい!ぶつかって危ないでしょ!」
と次女の手をもぎ離す。
次女も大声で泣き出し、さすがに反省するか…?と思いきや、
「私がカート押したかったのおおおー!!!」
いやいやいや、その反応…!?親や先生ならまだしも、見知らぬ男性に至近距離でこんだけ怒鳴られて、それ…!?
男性もますます怒り狂い、
「泣くんじゃない!!うるさい!!」
と次女に詰め寄るわ、長女も釣られて泣き出すわの大騒ぎ。
店員さんが駆け付けて男性を宥め、なんとかその場を納めていただいたのだけど、次女は最後まで「カート押したかったあああ」と泣いていた。
なんか…これどうしたらいいの??普段の会話は成立するし理解力もある。長女よりも感情の交流ができてる感もあるし、心が通じ合ってると感じることも多い。絵本に感情移入したり、お花をかわいがったり、ありがとうとお礼を言ったり、情緒面も人並みに成長してると思う。
なのにこの、叱ったときの話の通じなさは一体なんなのか。
これは次女が小さいときからずっと気になってたことで、怒っても泣くこともなく平然としてるし、こっちが頭に来て怒鳴ろうが、逆に静かに諭そうが、全く響いた様子がない。たまに泣いたと思えば「叱られて反省した」でも「叱られて怖い」ですらなく、「やりたいことを止められるのが嫌」なだけ。
あちこち相談したけど誰も首を傾げるばかり、解決策もないまま来てしまったけど、やっぱりこの子ちょっとヤバいんじゃないか。長女よりもずっと普通だと感じることも多いし、いっぱい幸せももらっているけど、この先どこかでボロが出るような…
それに万が一今度同じようなことがあったとき、今みたいな反応だったら相手に激昂されてもっと大変なことになりかねない。せめて「叱られたらごめんなさいを言う」ってプログラムみたいに刷り込むしかないんだろうか。
それでも本当の意味で倫理観が身に付いてなかったら、いつか犯罪者になりそうで、ある意味長女よりも将来が怖い。凶悪犯罪を起こした子の親も、躾をしなかったとかじゃなく、この子ヤバいんじゃないかと悩みながらどうしようもなくて、ついに予感が当たってしまった…みたいな感じなんじゃないだろうか。
ここまで考えるのは大げさでしょうか。いつかは叱られたときに響くようになってくれるんでしょうか。また気持ちが暗くなる要因が増えてしまった…