いよいよ長女の卒園式が間近に迫ってきた。

きっと泣いちゃう!ハンカチじゃ足りないかも!タオル持ってかなきゃ!と沸き立つお母さん方を余所に、ちゃんと感動できるか不安な私。

なんつーか、うちの子達は親にやすやすと感動とかをさせてくれない気がするんだよなー。


この間の生活発表会では、大きな声で劇のセリフを言い、結構頑張っていた長女(劇で力を使い果たしたのか歌や合奏は終始ボヤっとしてたけど)

周りのお母さんも「長女ちゃん頑張ってましたねー!」と泣いてくれ(穿った見方だけど、長女は運動能力が2歳児並みなので、一見するとちゃんとセリフとか言えるような子に見えないから、あの長女ちゃんが!って意外性もあって余計に感動してくれてたんだろうなあ…ホントにひねくれた見方だが)私も思わず涙ぐんだ。

で、ここは思いっきり誉めてあげなくちゃ!いっぱい抱きしめてあげよう!と、出番の終わった子供達と合流した瞬間、長女の第一声が「おかーさーん、トイレー!」

なんだよ感動どころじゃないじゃないか!でもそんなこと言ってる場合じゃない、と慌ててトイレに連れていき、さて改めて感動の対面を…と思ったら、今度は「お腹空いたー!早く帰りたいーーーー!!!」と大泣き。さらに次女と昼ごはんに何を食べるかで争って喧嘩を始める始末。

周りの子達が達成感溢れる表情でちょっと照れながらお母さんにハグされてたり、担任の先生と写真を撮ったりしているのを羨ましく見ながら早々に退散してきた。


なんつーか、長女だってそれなりに達成感を感じてはいるのだろうけど、あくまでも刹那的。余韻がない。さらには達成感を親と分かち合おうという情緒もない。親の感慨なんか知ったこっちゃない、それが長女。

最後の幼稚園バスだからと満面の笑顔で迎えようと思ったら、降りてくるなり私の持っていた買い物袋に気を取られ、親の顔なんざろくに見ていない長女。

最後のお弁当だからと弁当袋に入れた手紙が、帰ってきたら雑に弁当袋に突っ込まれたままで、「お手紙読んだ?」と聞いたら「うん読んだー。ねー今日の晩ごはん何ー?」とどうでもよさげな長女。

幼稚園児なんてそんなもの?それともやはりうちの子が幼いのか、もしくは自閉症ゆえに感じ方が違うのか。


そんなわけで、卒園式も謝恩会も、絶対涙涙にはならないね!予想するね!園児から親へのお花プレゼントとか、親からのお手紙プレゼントとか、さぁここで泣いてくださいよ!泣き所ですよ!ってタイミングで絶対

「お腹すいたー」

「トイレー」

「あとどれくらいで終わる?」

「帰ったらテレビ見る時間ある?」

「早くワンダフルパクトほしいなー」

「春休み何しようかなー(暇だからどっか連れてけの意)」

のどれかを言う!絶対に言う!

帰り際は切り替えできなくて大泣きする可能性もあるし、次女は次女で飽きて暴れるだろうし、最後までマジで気が抜けないよ。


強いて言うなら卒対しててよかった。プログラムの流れとか事前に知って子供に予告しておけるもん。役割もあるからうまく行くかプレッシャーではあるけどさ。

あー早く終わってほしい。でも終わったら今度は長い春休み、そして入学かあ…正直なことを言えばまだ卒園してほしくない、来年も幼稚園に通わせてほしいくらいなんだよな…

(ちなみにタイトルは中森明菜「飾りじゃないのよ涙は」より。古。でもよく考えたら去年の年長さんの卒園式では感動で泣いたんだった。他人の子の卒園式の方が純粋な気持ちで感動できるわ)