私が不在にしていた間、夫は幼稚園への送迎をこなし、療育や病院、ビジョントレーニングにも連れていき、休日は遊びに連れていき…と、私がしんどくてたまらなかったことをたやすくこなしているらしい。

やっぱり夫の方が育児に向いているんだな、と凹む。

ただ凹みつつ詳細を聞いてみると、

「療育の待ち時間、次女を待たせるの大変だったでしょ」

「いや、iPad見せてればおとなしいし」

「ビジョントレーニング連れてくの結構遠いから大変だったでしょ」

「いや、iPad見せてればおとなしいし」


私は療育の待ち時間はせっかくなら次女にも意味のある時間にしたくてワークをさせていた。次女の方もすっかり習慣になっていて、ワークを持っていかないと怒るので、よさそうなワークを物色しては常にカバンに入れておく。電車の中でもiPadは目に悪そうで見せづらく、シールブックとか絵本とか持ち込んで間をもたせていた。

それが何!?iPad任せかよ!?

iPadって言ってもYouTubeとかには手を出していないらしく、もっぱら絵本アプリを見せてるだけらしいんだけど、それにしてもさあ!絵本アプリの絵本って素人が投稿したようなよくわからない出来のが多いからビミョーとか嘲笑してたのは夫じゃん!ちゃんと絵本持ってくとかしたらいいじゃん!と思ったけど、荷物になるからそれは嫌だと言う。


さらには休日は夫の友達の家にお邪魔する機会もあったらしい。

夫の方が地元に近い分、友達とも遊びやすいんだよね。私は地元を離れてるから友達の家に遊びに行く機会はなかなかないし、ママ友はいるけど、長女の癇癪やらお漏らしやらが気になって家を行き来するのは抵抗があった。小学校入ると子供同士で誘いあって友達の家に行く機会も出てくるから、幼稚園児のうちにヨソの家での振る舞い方は教えておきたかったんだけど。

気兼ねせず遊びに行ける機会はなかなか提供してあげられなかったから、夫が連れていってくれるのはありがたいこと。

「遊びに行けてよかったね。小学校上がる前にヨソの家でのルールとか身につけておいた方がいいもんね」

「いや、別に好き勝手してたけどな(笑)」

「えー…小学校入ると子供同士で誘いあってヨソの家にお邪魔することもあるから、そこで好き勝手するとトラブルになるのに…」

「でも口うるさく言ってたら雰囲気悪くなるしさ、好きに遊ばせておいた方が親同士はゆっくり話せるし」


おいコラああ!!せめて事前にルールを話しておくとかしてよ!NGな経験を積ませてどうするんだよおお!!


なんかわかってきた。私は子供と過ごすこと自体がものすごくしんどいわけではない。楽に過ごそうと思えばいくらでも手段はある。iPad見せたっていいし、人目を気にせず、機嫌よく過ごしててくれれば何してもいいと思えればイライラすることも減らせるだろうし。

でもそれができない。子供のためにこうした方がいい、こうしなきゃいけないという思いがあるからしんどくなる。そしてそのしんどさを軽減するためには、単に子供の世話を代わってもらいたいわけじゃなくて、しんどさごと引き受けてほしいんだ。あまり長時間iPadを見せないでほしいとか、外ではちゃんと人目を気にしてほしいとか、躾をしてほしいとか。

夫はそれをしてくれないから、夫に任せて一人の時間を過ごしても気が晴れないし、根本的な解決にはならないんだな。夫は夫で、子供と過ごす時間を作っても妻からは一向に感謝されないし、むしろイライラしてるように見えるし、なんなんだよって思うよな。それもこれも、本当に望んでいることがすれ違ってるからだ。


でもなー、夫からしたら、子供を任せた以上過ごし方にまで口出すなって思うよなー。夫だって別に危険な過ごし方をしてるわけでもないし、むしろ親子ともストレスなくて楽そうだ。こうしなきゃ!が強すぎて一緒にいるのがストレスになり、出かけづらいとかになったら本末転倒、ましてや家出しちゃうとか言語道断だもんなあ。

結局はこの0か100かの思考自体が発達障害の現れなんであり、カウンセリングの力を借りて治していかなきゃならない部分なのよね。


…と精神科に出かけていったら、大人の発達障害に対応できるカウンセラーがいないとかで、カウンセリングは自力で別のとこ探してねと言われてしまったよ。

大きな病院だしここなら安心、通えるところが見つかってよかったと安心してたのにまさかの展開。マジかよおおお。またここから2ヶ月待ちとかの洗礼を受けるんじゃあるまいな。

またもや病院探しに逆戻り。発達障害は子供でも大人でも行き場がないのね…ツラー!!