※めちゃくちゃ暗い内容です


高齢者向けの新型コロナのワクチンの接種が本格的に開始されたというニュースをちらほらと見るようになった。

本来は喜ばしいニュースなんだけど、ついに来てしまったか…という気持ちの方が大きい。

実家のある市町村ではまだ受け付け開始してないようだけど、ここまで来たら後は時間の問題、本当に両親がワクチンを接種する日が来てしまう。両親がまた娘たちに会いにやって来たり、私たちが帰省する日が来てしまう。いよいよ長女の現状を隠せなくなる。


両親はまだ長女の発達に課題があることを気付いていなくて(運動の遅れがあるのは知っているけどそれだけだと思ってる)コロナのせいで両親が長女と会えない(会えても短時間)期間ができて、ちょっとホッとしていたんだ。

この間に長女の発達が追い付いて、一見すると普通の子になってくれるんじゃないかとも期待していた。


でも期待をよそに、長女は日に日に障害児っぽくなるばかりだ。なんでだろう。療育も行ってるのになあ。早期療育が大切なんじゃなかったのか。

言葉は達者だけど、声の出し方も音量の調節もおかしいし、表情もポカンとしてるか妙にバカ笑いしてるかだし、体の動きもぐにゃぐにゃだし。

トイレトレーニングも進んでなくて、時間排泄はできるようになったけどトイレに行きたがらないことの方が多く、まだまだオムツが手放せない。

オムツ替えを嫌がって、ズボンだけ脱いでパンパンのオムツのまま妙なバカ笑いをしながらゴロゴロのたうち回っているときなんて、もう本当に見ているのが苦痛になって思わず逃げ出したくなる。


なんでこんな子が産まれたんだろう。なんで普通の子じゃないんだろう。なんで。なんで。

両親にこんな姿見せたくない。未だに優秀なかわいい孫と思い込んでる両親にこんな姿を見せたらさぞかしショックだろう。

高齢出産でやっと孫の顔を見せられて、親孝行できたと思ってたのに、これじゃむしろ親不孝じゃないか。


最低な考えだけど、長女の現状を知らせてショックを受けさせるくらいなら、このまま、長女と会えないまま、両親がコロナにかかって亡くなってくれた方が幸せなんじゃないかとまで思ってしまう。

孫の成長を見届けられない無念さはあるだろうけど、かわいい孫がいるという幻想を抱きながら死ぬならそれなりに幸せな最期なんじゃないかなんて。


そろそろワクチンが接種できると喜んでいる両親は、まさか実の娘に死を願われてるとは思ってもみないだろうなあ。

自分でも最低だとは思うけど、そんなことを考えてしまうくらい、近々来るであろう両親と長女との再会の日が本当に憂鬱…。